南イタリアの旅5日目は、
アグリジェント→ノート→シラクーサ
いよいよシチリアの旅も、ギリシャ植民都市の栄華のハイライトを訪ねる場所に近づきます。
アグリジェントでランチを終えて、ノートに向かいます。
ここは、1600年代の大地震で街全体がほぼ瓦解、16キロほど離れた場所に引っ越したニュータウンで、バロック都市として再生されました。
貴族の館のバルコニーを支えるのは、水兵たちを迷わせるセイレーン。
バロックしてます。
ここは図書館として保存されていますが、ふつうの家のバルコニーもおしゃれです。
この街が気になったら、ヨミウリオンラインのコラムを読んでみてください。
http://www.yomiuri.co.jp/otona/pleasure/ginza/20120824-OYT8T00630.htm
店先では、ワインやら操り人形やら、
ピメント入りの魚の稚魚の塩辛みたいなのがおすすめ。
それから、ドライトマトが1.5ユーロで安いし、特産のピスタッチオ入りのジェノベーゼソースはパンに塗ってワインのおつまみに。
夜はシラクーサ泊まり。
旧市街、オルティージャ島のレストランへ。港に面した地元の素朴なレストランです。
ワインも地元価格。10-15ユーロで楽しめます。
のどを潤すのに、まずはロゼワインをいただきました。
2011 Eolo Rosato
30%ネロ・ダヴォラ、30%シラー、40%サンジョヴェーゼ。
ぎんぎんに冷やして、水代わりみたいに、飲んでしまいました。
あれ、気がついたら、こんなになくなっちゃって・・・。
前菜の野菜のカポナータなどと一緒に。
この日は、白尽くしで。
2011 Surya Bianco
インソリア70% シャルドネ30%。
白い花系の香りとエキゾチックなフルーツの香り。
インソリアのアーモンドの風味はこの島では捨てがたいものになってきました。
造り手のジャンニ・ゾニン・ファミリーは、アグリジェントの北のカルタにセッタも位置します。
oasis of the traditions which we wan to defend. がキャッチフレーズ。
先住民シクリの王にちなんでつけられたらしい醸造所の名称は、Principi di Butera。
グリッロ100%。
プーリア発祥の品種ですが、フィロキセラの蔓延で、シチリアに移り、1930年代には、シチリア島の60%で栽培されていたのだとか。
マルサーラの主要品種ですが、辛口の白にも仕上がります。
生産者はPollaraファミリー。
ここは、パレルモから車で内陸に1時間ほど。
「ゴッド・ファーザー」で知られるコルレオーネ村唯一のワイナリーです。
岩山に張り付くように位置する村には、さんさんとシチリアの太陽が降り注ぎます。
「ゴッド・ファーザー」のラストシーンでは、主人公が、このコルレオーネの赤ワインを飲みながら、ブドウ畑の下に崩れるようにして天国に旅立つ姿がありました。
料理は、リゾットを中心に、
デザートワインに、
Moscato di Sirakusa.
モスカートは、ここシラクーサやノートの特産。
輝くゴールドイエローの外観、
フローラルで、嫌みのない甘みが魅力的。
デザートは、シチリア名物、リコッタで作ったクリームのカッサータを砂糖でコーティング。特産のピスタッチオ風味です。
外に出てみると、月がきれいでした・・・
翌日は、シラクーサの旧市街を探索。
チーズやソーセージ、どれも美味しそう!
こんなユニークな人形たちにも魅惑されます。
シラクーサの考古学地区を歩きました。
ヨミウリオンラインのコラムに詳細があります。
http://www.yomiuri.co.jp/otona/pleasure/ginza/20120810-OYT8T00673.htm
考古学博物館の目玉は、ランドリー名のヴィーナス。
こちらは、ファサードにバラ窓が施されているサン・ジョヴァンニ・エヴァンジェリスタ教会。
カタローニア式アーチがバランスよく。ギリシャ時代のカタコンベに通じているとか。
近くのカフェで、きょうはナスとトマト、サラミが載ったピッツアとビールでランチ。
今回のシラクーサのガイドさんは、バイクに乗ったナイスミドルでした!