数か月ぶりに、お気に入りの西麻布「ラ・ボンバンス」に行きました。
シェフの岡元信さんとは、開店以来のお付き合い。
プランタン銀座のエコールプランタンでも定期料理講座を開いていただいています。読売新聞土曜夕刊の料理ページも好評のようです。
料亭「福田屋」で修業した岡元さんの料理は日本の素材を十二分に生かした新日本料理とでもいうのでしょうか。ミシュランで星を獲得してから、なかなか予約が取れなくなって、ご無沙汰していたのでした。
今回は、ブルゴーニュの白を持ち込ませていただきました。
2006ピュリニー=モンラッシェ プルミエ・クリュ ル・カイユレ(ドメーヌ・ド・ラ・プス・ドール)
19世紀には当時のロマネ・コンティのオーナーが所有していたことでも知られる名門ドメーヌ。
1960年代半ば、名醸造家ジェラール・ポテル氏が受け継ぎ、97年から実業家のパトリック・ランダンジェ氏が新オーナーに。設備を一新し、化学肥料の類を一切使用しない栽培法で改革、深みのあるワイン作りに成功しています。コートドールの中で、畑の区画の取得にも積極的なようです。
プス・ドールといえば、本拠地のヴォルネイ村のモノポール(独占所有畑)が有名ですが、モンラッシェの畑に接している「カイユレ」を手に入れ、2004年からリリースしているピュリニーもなかなかです。
トロピカルフルーツのような果実味にあふれ、白い花や新樽のトースト香もあって華やか。ミネラルもしっかり、引き締まった酸も感じられるのですが、全体的にしなやかでエレガントな世界観にまとめているように感じられました。
さて、お料理は・・・
(お品書きにはシェフの駄じゃれ(?)も入っています!)
京都加茂茄子と巻き湯葉 ずわい蟹とキノコの餡かけ
いくらのお浸し、牛ロースの焼きおにぎり、カワハギの寿司とネギフリット、あぶった白子
ふぉあぐらチーズ勝Let's トリュフソース リーフbaby
トリュフを一枚一枚はがしていくと、ふぉあぐらカツが顔を出します!
タイガー (トラフグ?のたたきなど)
地鶏の炭火焼 マロンゾーラ(マロンとゴルゴンゾーラチーズの組み合わせ) 自家製からすみ最強焼き
クエの鍋 豆腐、水菜と焼きネギ、そしてアゲ↑海老芋
旬野菜の一皿
29雑炊 (肉ではなくフグでした!)
そして、定番の白いコーヒーゼリー
こちらでは、岡元さんの指南で、日本酒もよくいただきます。
御湖鶴 山田錦 純米酒(長野県・菱友醸造)
諏訪の新星といわれるお酒。兵庫県産の山田錦を65%まで磨き上げた純米酒。
大正7年創業の蔵元を、6年前から杜氏で現社長の近藤昭等氏が引き継ぎ、再生しました。
黒曜石の産地、和田峠の天然水を仕込み水として使い、キレのよいさわやかな酸が感じられます。蔵元からのメッセージには、「透明感のある酸味がテーマ」とありました。
新鮮な魚料理と相性がよさそうです。
開運 吟醸酒(静岡県・土井酒造場)
「開運」の名にひかれていただきました。
能登流杜氏、波瀬正吉氏の技が生きたお酒です。こちらは山田錦を50%まで磨き、長期低温醗酵でじっくり醸された香りが特徴。
果実香がパワフルで、男性的な辛口の印象でした。
最近の日本酒、特に吟醸酒は、本当にきれいに仕上がっていて、ついつい飲みすぎてしまいます・・・