ブルゴーニュアーカイブ

2011.05.04

シニアワインエキスパート合格! 銀座「レカン」でお祝い!!

日本ソムリエ協会認定の「シニアワインエキスパート」に合格しました!!


ワインエキスパートの資格を取ったのは、1997年。当時に比べると、イタリアのDOCGがうんと増えたり、EUのワイン法が変わったり、日本ワインが進化したり・・・。ワインの世界も様々な変化がありました。


試験は、1時間でマークシート60問を答える筆記と5種類のテイスティング。
「次の南西地方のAOCの中から、主要品種がNegretteで造られているものは?」
「チリのぶどう栽培の父と呼ばれるシルベストーレ・オチャガビアが、フランスの高級ぶどうの導入やフランスの技術指導者を招いて本格的なワイン造りを始めた年は?」
こんな問題が並びます。
 

シニアワインエキスパートとして、さらに楽しいワインライフをワイン好きな皆様と共有していけるように、このブログをつづっていきたいと思っていますので、今後ともよろしくお願いいたします。

 

さて、合格お祝いに、銀座の「レカン」に出掛けました。真紅のアールヌーボー調のインテリアに囲まれて、ちょっとリッチな気分を満喫できるお店です。
シェフソムリエの大越基裕さんは、私のテイスティングの師でもあります。感性ではなく、テロワールや造り手の醸造法から科学的に分析するテイスティング理論には、定評があります。


料理はシェフの高良康之さんにお任せです。
最初のアミューズは、

 

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素敵な器を開けると・・・


  2011043002.JPG赤ピーマンのムースにウニが載せられ、エビのニュアンスを生かしたビーツのジュレで固めてあります。

ポール・ロジェ(2000年)のシャンパーニュと一緒にいただきました。

 


次のプレートは、クルマエビのカリフラワーソース。少しばかりスパイスが効いています。カリカリにした頭は、そのままガブリ。


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大越さんにグラスで飲む白ワインを選んでもらいました。

「シュナンブランかリースリングか」と問われて、シュナンブランを選択。


2011043004.JPG2006 Montlouis-Sur-Loire Maison Marchandelle (Stephane Cossais)

 


フランス・ロワール地方、ロワール川のヴヴレィ対岸に位置するモンルイ(南側)。「ブドウ本来のチカラ(酸味と糖度)を自然のままに調和させる」が信念の、いわゆる自然派らしいスタイル。ミネラル感の凝縮が半端ではありません。
しばらく置いて温度が上昇してくると、カリンのような花の香りが広がってきました。酸がしっかりしているので、ユズを使った和食などにも合いそうです。

 


造り手のステファン・コサは、2009年に、42歳の若さで他界。「フランスで評価が上がってきた時だったので、彼の死を残念がる声しきりでした。フランスで修行していた私にとっても思いで深い1本です」と、大越さん。

 

 

 

続く冷たい前菜は、ホワイトアスパラガスとズワイガニのシャルロット。

 

2011043005.JPG キャビアもたっぷり、パセリとカニのソースを添えて。さっとあぶったアスパラガスもジューシーで美味でした。

熱い前菜は、フォワグラのポワレ、定番のペリグリーソースで。タケノコと野ゼリのえぐみがアクセントになって、日本のレストランならではの春の味わい。


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お祝いのボトルは、やはりブルゴーニュの赤のグランクリュでいくことにしました。
迷ったあげく、大越さんのアドバイスで、

 

2011043007.JPG 1997 Chambertin Clos de Beze (Armand Rousseau)に。

1997年というヴィンテージは、自分ではなかなか選べない年ですが、今飲み頃なのだそうです。


「1994年、1997年、1999年、それに2004年は弱い年といわれていますが、素晴らしいといわれる1995年(1998年も)はまだまだタンニンが強く、1996年は酸が強い。今飲むには、状態がこなれてきた1997年をお勧めしますよ」と、大越さん。

ブラックチェリーの香りがグラスいっぱいに広がって、ボリューム感も十分。クリアな果実味は、造り手アルマン・ルソーの特徴です。凝縮した味わいが迫力の存在感!!

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魚のプレートです。

私は、ブルターニュ産のオマール海老、ヴァンジョーヌソースで。


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パートナーは、グリュイエールチーズをはさんだヤガラをシャンピニオンソースで。


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2011043012.JPG白のグラスワインに戻り、今度はシャルドネを。
2004 Pouilly-Fuisse (J.A.Ferret)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

メインのお肉は、ハンガリー産のアニョー・ド・レ(乳飲み仔羊)。

そういえば、イベリコと並んで、味わいで人気上昇中のマンガリッツァ豚もハンガリー産。最近注目の産地です。背肉ともも肉、それに肩ロースをミンチにしたソーセージ。


2011043013.JPG 赤ワインが十二分に楽しめました。
 

 

 

お口直しは、面白かった!
温泉卵・・・みたいな一品。

 

2011043014.JPG 白身部分は、パイナップルトココナッツ、黄身部分はマンゴー味。ピーチのフレーバーです。

 

続くデザートは、静岡のアメーラトマトとイチゴ、フランボワーズのソルベを組み合わせ。 なんだか懐かしい甘さ。ミントリキュールのジュレがさわやかです。

 


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2011043018.JPGそれに合わせて、ロゼ・スパークリングをいただきました。

Bugey Cerdon Methode Ancestrale Rose (Raphael Bartucci)

ブルゴーニュの東、スイス国境に近いサヴォワ地方のスパークリング。ガメイ主体で、プールサール、シャルドネのブレンド。イチゴの甘みと酸味のバランスが、デザートの甘みをさらに引き立てます。

 

ベリー系デザートに組み合わせるベストマッチなワインですね。

さらに、さらに、デザートのプレゼンテーションが続きます。

 


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引き出しを開けたら、ショコラやらジェリーやら。宝石箱のように飛び出してきました!

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最後にエスプレッソで締めて・・・。

 

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ごちそうさまでした。
 

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2010.10.04

「ラ・ボンバンス」で初秋のワイン会

皆様、ようやく秋風が吹き、赤ワインも飲みたくなる、そう、ワインがますます美味しくなる季節になりました。


岡元料理長の料理にほれこんで、私が勝手に「口コミ広報」を行っている西麻布の「ラ・ボンバンス」で、ワイン好きな仲間とワイン会を開きました。


幹事役の私がこの日アペリティフ用に用意したのは、プランタン銀座のワイン売場スタッフにすすめられた、シャンパーニュ。


10100112.JPG1996 フレネ・ジュイエ スペシャル・クラブ

 

写真ではよくわからないかもしれませんが、これ、マグナムです。通常のシャンパーニュよりも倍の大きさ! ワイン会で仲間と一緒の時でないと、なかなか開けられません。

シャンパーニュは、マグナム瓶が一番美味しく熟成するともいわれています。それに、1996年は、素晴らしいグレイトヴィンテージ!

 


フレネ・ジュイエは、1952年、ジェラール・フレネ氏によりヴェルジー村で創業されたドメーヌ。


「スペシャル・クラブ」とは、大手メゾンのシャンパーニュが主流を占めていた1970年代、小規模の有力ドメーヌが集まって、自らの畑とセラーで造り上げた個性あるヴィンテージ・シャンパーニュを広めようと、共通のボトルとラベルを作成し、使い始めたもの。最低3年以上の瓶熟成を義務付けられています。現在26の生産者が「クラブ・トレゾール・ド・シャンパーニュ」という組織をつくり、瓶詰め前とリリース前に厳しい検査をして、合格したものだけが「スペシャル・ックラブ」として認証されるそうです。


シャルドネ60%、ピノノワール40%。果実のフレッシュな味わいを残しながら、こんがりトーストしたパンのような香り、コクのある熟成感があり、余韻も長くて、とっても美味しかったです。どんな料理との相性も楽しめそうですし。

 

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自信をもって、おすすめです。

ご興味ある方は、プランタン銀座・ワイン売場のスタッフにお尋ねくださいね。

 

 

さてさて、初秋の「ラ・ボンバンス」の料理ですが・・・

相変わらず、岡元料理長のおやじギャグ的(失礼!)メニューのネーミングがさえています!!

 

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サワラのまえ(サゴチの焼き物にゆずコショウが添えてありました)

 

 

10100102.JPGぷーすれひかふ たいやき(ふかひれのスープにマツタケがいっぱい。たいやきは、アマダイでした)

 

 

10100103.JPG萩の花に見えますか?(秋の演出にも趣向をこらしています。ゴマ豆腐にエビ、アズキ、ギンナンをあしらって。ウニのわさび醤油が効いています)

 

 

10100104.JPG焼松と秋田産きゃびあ 波紋伊部理子桃子 29ぎり 焼茄子オクトパスフォールド(イベリコ豚と桃の組み合わせが面白い。お肉の握りは新潟の村上牛、タコは静岡産で、土佐酢ゼリーがアクセント)

 

 

10100105.JPGフォアグラソテーと百合根の茶碗蒸し 木の子あ~ん さらに秋トリュフ乱れ打ち(トリュフがこれでもかって、うれしいです)

 

 

10100106.JPG3マ(サンマです、いい加減の焼き具合)

 


10100107.JPG秋の宝石箱や~(いまが一番美味しい北海道産のイクラ)

 


10100108.JPG牛鍋 牛蒡 水菜 焼豆腐

 

 

10100109.JPG831(野菜の盛り合わせ ダイコンの皮のきんぴらが私のお気に入りです)

 


10100110.JPGブーそば(みゆき豚が入った付け汁)

 

 

10100111.JPGデザート3種(白いコーヒーブラマンジェ、黒ゴマシャーベット、月見武道=長野ファーストというブドウを使用)

 

さて、今回のワインリストは各人が1本ずつ持ち寄り、以下のようでした。

 

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2007 シャサーニュ・モンラッシェ プルミエ・クリュ レ・シャン・ガン(ドメーヌ・ベルナール・モロー)
1996 ムルソー アラン・コルシア・コレクション(ドメーヌ・ボートアジー)
2006 シャトー・シャス・スプリーン
1996 ムーラン・ナ・ヴァン グランド・ガルド・レニャー
1999 エシェゾー グラン・クリュ(ドメーヌ・クードレ・ビゾー)
2002 シャンベルタン(ドメーヌ・カミュ)
2003 ホスピス・オブ・ソノマ ピノノワール ロシアンリバーヴァレー(ロキオリ)

 

 

 

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ブルーゴーニュを中心に、皆、メニューを知っていたかのような、素晴らしいセレクションを楽しみました。。
最後のロキオリは、カリフォルニア好きの仲間のセレクト。チャリティ限定のオークションボトルで、世界にわずか60本。シリアルナンバー入りでした。

 

秋の夜長、大いにワインを楽しみましょう!!

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2010.02.11

ブルゴーニュ、シャンパーニュの大物生産者がご来店!

今月の初め、ラック・コーポレーション恒例の「早春の試飲会2010年」が帝国ホテルで開催されました。


試飲会の前日、来日中のドメーヌ・フェヴレイ6代目当主のフランソワ・フェヴレイ氏、ドメーヌ・ルフレーヴの海外マーケティング担当のアントワンヌ・ルプティ氏、そして、シャンパン・メゾン「サロン」のディディエ・デュポン社長の3人が、プランタン銀座の売場を視察に来られました。
ブルゴーニュ、シャンパーニュの大物生産者です。


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フェヴレイ氏もデュポン社長も、かなりの日本通。

日本において昨今、日常の食卓の飲み物としてすっかりワインが定着してきた様子を観察しつつ、日本食の世界観(ひいては禅のこころ)とワインの繊細かつ複雑な味わいとの相性の良さを熱く語ってくださいました。

 


そうそう、今回のラックさんの試飲会では、目玉企画として有料(3000円)試飲コーナーというのがありまして、


1997サロン
2007バタール・モンラッシェ グラン・クリュ(ドメーヌ・ルフレーヴ)
2007シャンベルタン・クロ・ド・ベーズ グラン・クリュ(ドメーヌ・フェヴレイ)

の3種類を試飲しました。


 

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1997年の「サロン」は、やはり柔らかで、優雅なドレスをまとった淑女の印象です。
2007年のブルゴーニュは造り手によってかなり評価に差があるようですけれど、このクラスになると、格が違うという感じ。ゆっくり時間をかけて飲めなかったことが悔やまれます。

 


私は個人的には、2007年のブルゴーニュの白は、酸味すっきりフレッシュ感があり、ミネラルもしっかりしていて、結構好みです。とくに、煮物でも揚げ物でも、ほぼオールラウンドに日本食と合うのではないかって思っております。
今回の試飲会でも、ムルソー・アン・ラ・バール(アントワンヌ・ジョバール)やピュリニー・モンラッシェ(シャトー・ド・ピュリニーモンラッシェ)など、気になるものもいくつか。あとは、お財布との相談になりますけれど。

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2010.02.04

リニューアルした新生「ラ・ボンバンス」で

10日間ほどのご無沙汰です。
お酒はいろいろいただいていたのですけれども、年末、突発的に左肩周辺に痛みが走りまして。

あらら、四十肩?五十肩? 十数年前に患ったムチウチ症の悪化? それとも・・と、整体やら整形外科の病院やらをいろいろ渡り歩いた結果、現在、電気鍼治療でようやく快方に向かっている次第です。

 


ブログを書き始めると、どうも根をつめてしまうので、しばらくお休みしようかなとも思ったのですが、美味しいニュースをぜひお伝えしたい衝動に駆られました!


1月半ばにリニューアルオープンした西麻布の「ラ・ボンバンス」のお料理です。


部下の送別会で予約をしたら、忍者部屋みたいに「ええっ! この壁の奥にこんな空間があるの!」といった驚きの個室に通されて、最初から参加者のテンションも上がりっぱなしでした。


1月最後の週末のメニューは、


新酒粕のスープ野菜の沢煮仕立て

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紅白胡麻豆腐 車エビ山葵醤油和え

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・豆(天豆でしょうか?)の塩茹で+カワハギ肝すし+紅白まゆ玉飾りtheピーナツ~墨(カラスミです!)+子持ち若布と生うに+牛ロースの焼きおにぎり+ケヅリブノドサ(逆から読んでください!)


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1月30日の茶碗蒸し

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ユリネが入ったふんわり茶碗蒸し。フカヒレ、フォアグラ、それに黒トリュフがいっぱいです。

 

寅福

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トラフグを無駄なく使ったさっぱりサラダです。

 

29料理 伏見唐辛子と新じゃがふぃー

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じゃがふぃーは、ジャガイモのコンフィだそうです(料理長の駄洒落はますます乗ってきた感じ!!)

切り干し大根と刻んだ奈良漬と一緒にお肉をいただくと、後味がさっぱり。

 

佐渡ヶ島のアンコウ鍋 

 

10013007.JPG下仁田ネギと白菜・春菊、それに嫉妬(やきもちと読みます!)入り。とってもあったまります。


旬野菜の一皿

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ギンナン、ニンジンなど「ウン」がつく野菜たち、メが出るクワイ、熊本の塩トマト、シントリ菜と干しえびのお浸し、わさび菜、そしてチヂミホウレンソウ。

 

福福福福福・・・・・・・・∞

 

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お待ちかねのフグの雑炊。無限大に続く「福」に、参加者それぞれがお願い事を託しました。

 

定番の白いコーヒーゼリーと黒ゴマいっぱいのソルベ

 

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さて、合わせたワインですが、


10013011.JPGNVル・レーヴ ブラン・ド・ブラン(ドメーヌ・カーネロス)
2006シャサーニュ・モンラッシェ レ・シャリエール (ドメーヌ・ルネ・ルカン=コラン)
2006マガーリ(ガヤ)
1999アロース・コルトン(ルモワスネ)

泡と赤2本を持ち込ませていただきました。

 

最初の泡は、「ル・レーヴ」=夢。シャンパーニュの名門テタンジェがカリフォルニアで造る限定発売のブラン・ド・ブランです。テタンジェ社長が若きころに抱いていた夢を実現させた一品で、今回の主賓の新たな旅立ちをお祝いして、選びました。ライチやパッションフルーツなど南国のフルーツの香りにトースト香が加わって、繊細かつエレガント。

白のシャサーニュは、岡元料理長からのプレゼント。小規模家族経営のドメーヌで、とっても丁寧に造られたきれいな白でした。

さて、主賓の「赤ワインが飲みたい!」とのリクエストにこたえ、旬の和食素材を邪魔しない2本をセレクト。
「マガーリ」は、イタリア語で、「そうだったらいいのに!」という願望を表す言葉。メルロ50%、カベルネソーヴィニヨン25%、カベルネフラン25%。酸はやわらかく、程よい渋みがあって、さすがバランス重視のガヤのワインでした。
飲み頃を迎えるまで巨大なカーブで寝かせてから出荷しているルモワスネ。適度な深みのあるピノが、和牛にもアンコウにも、ほんとよく合いました。


ちょっとセンチメンタル気分になる送別会ではあるけれど、夢と希望がいっぱいの旅立ちを皆でお祝いする楽しい会になりました。

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2010.01.06

帝国ホテルの「レ・セゾン」で

 年の初めのフレンチ・ディナーは、帝国ホテルの「レ・セゾン」です。

1月2日の初売りが仕事始めの百貨店業界。

正月は、家族で帝国ホテルで過ごすスタイルが、ここ数年定着しつつあります。


「2010年の新年メニュー」のメインは、フランス産スズキのシャンパーニュ風味ソースか、蝦夷鹿のポワレのマスタード風味のセレクト。

蝦夷鹿を選ぶことにしたので、ワインは、ローヌの赤?

若きエースソムリエのNさんに、「やはり気分はブルゴーニュなんですけれどね」と相談したら、おすすめの1本がこれでした。


10010601.jpg2001ニュイ・サン・ジョルジュ ラ・リッシュモーヌ(ドメーヌ・クリストフ・ペロ‐ミノ)


 

1937年に父アンリが設立し、93年から現当主のクリストフ氏に引き継がれて以来、評価を高めている生産者。

ペルナン・ロサンの畑など新しい畑の購入・拡張や最新技術の積極的な導入、そして、ブドウ果汁の凝縮度を高めることに細心の注意を払うことなどで知られています。クリストフ氏が畑の管理も醸造も一手に手掛けているそうです。

 

ソムリエさんに後からいただいたワインの解説には、「平均樹齢の高い畑を持ち、そして収穫したブドウを選果台で20人もの人でをかけて腐敗果実を取り除き、最後尾ではクリストフ本人が最終確認を行います。ここまで徹底した選果を行うのはDRCくらいと言われています」とありました。

他の資料では、収穫時期に雨が降って水滴がブドウの表面についている時などは、友人とヘリコプターをチャーターして、ブドウの表面に付いた水分を吹き飛ばしてから収穫に臨むというエピソードを読んだことがあります。

う~ん、なかなかの徹底ぶりですね!

まず、華やかなバラのような香りに包まれ、エレガントな酸、タンニンも滑らか。新年のお祝いには申し分のないワインでした。

 

さて、この日のお料理は、

ニンジンのジュレのアミューズに始まり、

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ガチョウのフォワグラ3種の味わい ナチュール、アーモンド、ヘーゼルナッツ

ヘーゼルナッツ味が気に入りました。


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バターがあまりに華麗にサービスされたので、パチリ!

 

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蝦夷鹿のポワレ マスタード風味のジュ アンディーヴのピュレとリンゴのベニエ

絶妙な焼き加減です。

 

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チョコレートのデザート パッションフルーツのジェリーと

 

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小さなお菓子たち

 

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体重を気にしつつ、今年も美味しいワインにお料理、大いに楽しむつもりです。

ワインのおつまみにも、いろいろチャレンジしてみたいし。

どうぞお付き合いくださいね。
 

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2009.12.31

☆2010新春福袋☆~ワイン福袋にも注目!

皆様、福袋の下調べはほぼ完璧?でしょうか。


もちろん、プランタン銀座のワイン売場にも見逃せない福袋がずらりと揃います。


正月ぐらい、日常飲みよりもちょっとよいものをと考えていらっしゃる方に、ワイン売場でめきめき実力をつけている若手スタッフのKさんから、注目の情報をゲットしました。

 


その名も、
「ブルゴーニュ優良醸造家ワイン福袋」 (4本セットで税込21000円、限定24袋)

そっと中身を聞いてしまいました!

 

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1)2005ペルナン・ヴェルジュデス ブラン プルミエ・クリュ (ドメーヌ・ラルール・ピオ)

 「しっかりと凝縮した果実味と上品な酸味。ピオの実力が発揮された逸品」


 

2)2004ジュヴレイ・シャンベルタン プルミエ・クリュ プティット・シャペル(ドメーヌ・コンフュロン・コトティド)

「熱狂的ファンも多いヴォーヌ・ロマネで最古の生産者の一つ。シャペル・シャンベルタンの南側、南東部に位置する一級畑です」(実は、この私もファンの一人です!)

 


3)2002ボーヌ プルミエ・クリュ エプノ(ドメーヌ・ミユッシィ)

「熟成により、シンプルな果実の魅力が開花。イチゴやチェリーの赤い果実の風味がやさしく香り、エレガントな味わいに」

 


4)2006シャブリ プルミエ・クリュ ラ・フォレ(ドメーヌ・ルエ・エ・ヴァンサン・ドーヴィッサ) 「シャブリのお手本ともいえるクラシックな造りを守る、評価の高いドメーヌです」


 
どれも1級畑、ヴィンテージは2002年から2006年まで様々でそれぞれに楽しめそうです。

 

 

合わせて、福袋情報のグルメ福袋編もご参考に。

私は、ブルガリアやスペイン、ポルトガルなどが組み合わされた「旨安! ハイ・コストパフォーマンスワイン6本セット」(税込8400円、限定60袋)を狙っております。

それから、運試しができる、「新春スパークリングワイン運試しお楽しみ袋」(税込2100円、限定100袋)も、初売りらしい企画で楽しそう!

 

 

皆様、では、よいお年をお迎えください。

来年も美味しいワイン、お気に入りのレストランを、筆の向くままにお伝えしていきたいと思いますので、よろしくお付き合いくださいませ。

1月2日の初売りに、皆様の素敵な笑顔とお会いできることを楽しみにしております。

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2009.12.16

久しぶりの西麻布「ラ・ボンバンス」

数か月ぶりに、お気に入りの西麻布「ラ・ボンバンス」に行きました。


シェフの岡元信さんとは、開店以来のお付き合い。

プランタン銀座のエコールプランタンでも定期料理講座を開いていただいています。読売新聞土曜夕刊の料理ページも好評のようです。

料亭「福田屋」で修業した岡元さんの料理は日本の素材を十二分に生かした新日本料理とでもいうのでしょうか。ミシュランで星を獲得してから、なかなか予約が取れなくなって、ご無沙汰していたのでした。

 


今回は、ブルゴーニュの白を持ち込ませていただきました。


 

09121601.jpg2006ピュリニー=モンラッシェ プルミエ・クリュ ル・カイユレ(ドメーヌ・ド・ラ・プス・ドール)


 

19世紀には当時のロマネ・コンティのオーナーが所有していたことでも知られる名門ドメーヌ。

1960年代半ば、名醸造家ジェラール・ポテル氏が受け継ぎ、97年から実業家のパトリック・ランダンジェ氏が新オーナーに。設備を一新し、化学肥料の類を一切使用しない栽培法で改革、深みのあるワイン作りに成功しています。コートドールの中で、畑の区画の取得にも積極的なようです。


プス・ドールといえば、本拠地のヴォルネイ村のモノポール(独占所有畑)が有名ですが、モンラッシェの畑に接している「カイユレ」を手に入れ、2004年からリリースしているピュリニーもなかなかです。


トロピカルフルーツのような果実味にあふれ、白い花や新樽のトースト香もあって華やか。ミネラルもしっかり、引き締まった酸も感じられるのですが、全体的にしなやかでエレガントな世界観にまとめているように感じられました。

 


さて、お料理は・・・

(お品書きにはシェフの駄じゃれ(?)も入っています!)

 

09121602.jpg京都加茂茄子と巻き湯葉 ずわい蟹とキノコの餡かけ

 

 

 

09121603.jpgいくらのお浸し、牛ロースの焼きおにぎり、カワハギの寿司とネギフリット、あぶった白子

 

 

09121604.jpgふぉあぐらチーズ勝Let's トリュフソース リーフbaby

トリュフを一枚一枚はがしていくと、ふぉあぐらカツが顔を出します!

 


09121605.jpgタイガー (トラフグ?のたたきなど)

 

 

09121606.jpg地鶏の炭火焼 マロンゾーラ(マロンとゴルゴンゾーラチーズの組み合わせ) 自家製からすみ最強焼き

 

 

09121607.jpgクエの鍋 豆腐、水菜と焼きネギ、そしてアゲ↑海老芋

 

 

 

09121608.jpg旬野菜の一皿

 

 

09121609.jpg29雑炊 (肉ではなくフグでした!) 

 

 

 

09121610.jpgそして、定番の白いコーヒーゼリー


こちらでは、岡元さんの指南で、日本酒もよくいただきます。

 

09121611.jpg御湖鶴 山田錦 純米酒(長野県・菱友醸造)


諏訪の新星といわれるお酒。兵庫県産の山田錦を65%まで磨き上げた純米酒。

 

大正7年創業の蔵元を、6年前から杜氏で現社長の近藤昭等氏が引き継ぎ、再生しました。

黒曜石の産地、和田峠の天然水を仕込み水として使い、キレのよいさわやかな酸が感じられます。蔵元からのメッセージには、「透明感のある酸味がテーマ」とありました。

新鮮な魚料理と相性がよさそうです。

 

 

 

09121612.jpg開運 吟醸酒(静岡県・土井酒造場)

「開運」の名にひかれていただきました。

能登流杜氏、波瀬正吉氏の技が生きたお酒です。こちらは山田錦を50%まで磨き、長期低温醗酵でじっくり醸された香りが特徴。

果実香がパワフルで、男性的な辛口の印象でした。

 

 

最近の日本酒、特に吟醸酒は、本当にきれいに仕上がっていて、ついつい飲みすぎてしまいます・・・ 

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2009.11.19

今年のボジョレー・ヌーボーはホント当たり年!

11月19日の木曜日、ボジョレー・ヌーボーが解禁になりました。

 

早速プランタン銀座のワイン売場に飛んで行って、7、8種類をテイスティング。


 

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そして・・・
 「天候に恵まれて、今年の出来は2005年よりもさらに期待できそう!」と言われていましたけれど、その言葉に偽りがないことを実感しました。

まず、ボジョレーのフレッシュな味わいを残しながらも、果実味が凝縮していてボリューム感がスゴイんです。赤いベリー系のアロマが広がり、酸とのバランスもほどよくて、「初もの」の要所をしっかりとらえている印象です。

 

それに、最近は、「ボジョレー・ヌーボー」といっても様々なヴァリエーションが増えて、

ロゼも白もお目見えしていますし、しっかりボディのタイプもあって、飲み比べが楽しいんです。


 

そんな中で、プランタン銀座の売場から私のおすすめを挙げますと、

 

 

09111902.jpg2009シャトー・デュ・シャテヤール ボジョレー・ヴィラージュ・ヌーボー ヴィエーユ・ヴィーニュ(税込3360円)


フランスのリヨンで行われたヌーボー品評会「トロフィー・リオン・ボジョレー・ヌーボー」でヴィラージュ部門で銀賞を受賞。三ツ星レストランの「ジョルジュ・ブラン」のシェフ・ソムリエ、ファブリス・ソミエ氏もおすすめなのだとか。


同シャトーは、8世紀に建てられた最も古い建物の一つ。18世紀後半に修復されて現在にいたります。造り手の若きロジェール夫妻は、ここ生まれ故郷で資産を投じて夢だったワイン造りを2000年からスタート。除草剤や化学肥料などを使用しない自然農法を実践しています。

この「ヴィエーユ・ヴィーニュ」は、樹齢60年以上の古木を使い、ノンフィルターなので、味わいに奥行きがあります。

 

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2009ドメーヌ・デ・ピエール・ジョルジュ・トリシャール ボジョレー・ヴィラージュ・ヌーボー(税込3465円)


畑の樹齢平均45年。極めて小規模な家族経営の造り手なので、貴重な一品です。とっても味わいがエレガントで華やか。

「フレッシュでイチゴジャムのジュースみたい」なボジョレー・ヌーボーを想像していたら、かなりイメージが変わります。

三ツ星「トロワグロ」などに置かれているそうです。

 

 

 

09111904.jpg2009アンリ・フェッシー ボジョレー・ヴィラージュ・ヌーボー・トラディション(税込3150円)


6代続くボジョレーのブドウ栽培家であり醸造家でもあるアンリ・フェッシー氏。樹齢50年以上、剪定や野生酵母による発酵にこだわり、フィルターも軽めにして瓶詰めしているのが特徴です。

 

濃い紫色で、ダークチェリーを思わせる濃厚な味わい。私は毎年愛飲しているのですが、今年はより凝縮してどっしりした感じがあって、おすすめです!


 

 

 

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2009タイユヴァン ボジョレー・ヴィラージュ・ヌーボー ヴィエーユ・ヴィーユ(税込3150円)


プランタン銀座では根強い人気の「タイユヴァン」シリーズ。

すでにロゼは予約だけで完売しているとか。

 

こちらも古木を使っていますが、軽やかさがあって、前に挙げたワインと飲み比べてみると楽しいですよ。

 

 

 

 

本館正面口でも、11月23日まで試飲販売を行っておりますので、気軽に立ち寄ってみていただければうれしいです。

 


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2009.09.22

京都先斗町のフランス会席

来月10月には、ミシュランガイドの京都・大阪版が初めて発売されるそうです。

どんなお店が星をとるのか、ちょっと楽しみですね。

またちょっとした京都ブームが起こるのでしょうか??

 

ところで、関西方面に用事があったので、時間を見つけて、井上晃男さんがオーナーシェフを務める「先斗町 禊川」に出掛けました。


鴨川のほとり、京都・三条大橋を渡った先の「先斗町歌舞練場」からほど近く。

 

09092201.jpgこのあたり、昭和初めのレトロな建物から三味線や長唄の旋律が流れ、舞妓さんのお稽古姿が目に浮かびます。


先斗町通りにある「先斗町 禊川」は、築150年以上という元お茶屋さんの純日本的な佇まいの中で、「お箸でいただくフランス会席」を売り物にしています。

 

09092202.jpg開店30年近くになるそう。京焼など和の器にも注目です。


井上さんとのお付き合いは、今年のバレンタインフェアで、オリジナルブランドのチョコレート「メゾン・ドゥ・イッテー」をプランタン銀座に出品していただいたことで、ご縁ができたんです。

この時のバレンタインの様子に関しては、「GINZA通信」でも触れていますので、チェックしてみてください。


今回、井上さんはブルゴーニュにワインの買い付けに行かれていて、残念ながらお会いすることができませんでしたが、お店のスタッフの皆さんに、とても楽しくフレンドリーに応対していただきました。
長年サービスのプロとして活躍している中野信人さんと、英語のほかイタリア語やフランス語も堪能で、時に全体の半数を占める外国人客にも丁寧な説明が好評の田中治子さんです。


さて、お料理ですが・・・

 

09092203.jpgまず、5種類が並ぶ先附。

アンチョビの入ったパイはさっくさく、

器に入ったプルロット(オイスターマッシュルーム)のソテーに初秋の風を感じます。あわせて、シャンパーニュをグラスでいただきました。

 

 

 

 

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賀茂ナスのムースには、赤ピーマンのソースを添えて。9月半ばといっても、気温30度を超える暑い日でした。ガラスの器が涼しさを運びます。


酸味のあるリンゴのソースでいただくフォアグラのソテー、絶品でした。マディラソースとかバルサミコソースとかと違って、さっぱりした印象。甘みと酸味のバランスがよいのでしょうね。


09092206.jpg白ワインをいただくことにしました。

2006ムルソー レ・グラン・シャロン(ドメーヌ・ギィ・ボカール)


ブルゴーニュ・ムルソー地区では、ムルソーの実力派といわれる家族経営の生産者です。

畑は、コシュ=デュリのいとこで最近めきめき人気が上がっているアラン・コシュ=ビズアールの向かい側。

 

外観は濃い黄金色で、とろりと粘性も強めです。

パイナップルの甘めの香り、コクがあって、ふんわりまろやか、余韻も長い。こういうムルソーは、和素材を生かしたフランス料理をよりおいしくしてくれます!

 

続いて、

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アワビとホタテ、ジロール茸のソテーに、白ワインとレモンジュースを合わせた「ランデブーソース」。ギンナンのえぐみが日本の秋ですね。

お吸い物は、岩手県産のマツタケを使ったコンソメスープ。マツタケの香りに酔いが進みます。


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手長エビのソース・シャンパーニュには、黒トリュフがアクセントに。シャンパーニュ好きの私にとっては、これまた絶品!◎でした。
アマダイは、ケッパーやイタリアンパセリで香ばしく仕上げたグルノーブル・スタイル。


09092211.jpgお口直しのソルベは、宮崎県日向産のヘベス。

「平兵衛酢」と書き、夏の酢ミカンと呼ばれているそうな。

 

スダチより玉が大きく、カボスより香りが優しく、ユズより薄皮でたっぷり果汁がとれるのだとか。

 

 

 

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最後の肉料理は、山口県産の黒毛和牛で特製デミグラソースがやさしい味でした。

09092212.jpgあわせて、軽くピノノワールをいただきました。

2006ACブルゴーニュ(ドメーヌ・フランソワ・ブッフェ)

この生産者も、家族経営で、すべて手作業でつくっていることで定評があります。

フィルターをかけないので、果実味がとても豊か。まろやかな旨みもありました。

 

 

 

 


09092215.jpg仕上げに、カツオ出汁のきいたおにぎりのお椀。

香の物と一緒にいただいて、日本に生まれてよかった!と実感です。

 

 

 

 

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デザートは、黒ゴマのアイスクリームにイチジクのコンポート添え。

そして、お得意のチョコレート。どれもとっても美味しいんです。

カモミールティーでいただきました。


丸の内の東京會舘で、伝統的なフレンチクラシックの基本を体得した井上さんの料理は、素材そのものの美味しさを生かすというだけでなく、素材ごとに工夫された様々なソースの登場に、ドキドキします。

デミグラとかシャンパーニュとか、ソースの存在で素材の美味しさが倍増した印象でした。


当日実にタイミングよく料理を仕上げてくれたのが、井上シェフの薫陶を受けた万木(ゆるぎ)裕幸シェフです。


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京都・先斗町なんていうと、ちょっと構えてしまいますが、

ここは一見さんでも大丈夫。

お時間があれば、ぜひ。

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2009.09.19

秋の連休を100倍楽しもう! 名門フランスワインのお買い得セール

待ちに待った秋の大型連休がスタートしましたね。


家でリラックスして飲むもよし、友人と集まってわいわい飲むもよし・・・。

プランタン銀座のワイン売場では、昨日18日から、人気ドメーヌの品揃えでは定評のあるインポーターさんのご協力で、注目のフランスワインのお買い得セールが始まりました。

この際、日常飲みのワインよりもちょっとランクアップさせたいなと思っている方には、とってもおすすめ!!


まず、シャンパーニュは、「ドゥラモット」4種類が勢揃い!

 

09091601.jpgドゥラモット ブリュットNV(税込4725円)
ドゥラモット ブラン・ド・ブランNV(税込6090円) 
ドゥラモット ロゼNV(税込6930円)
ドゥラモット ブラン・ド・ブラン1999(税込6930円)

 

「ドゥラモット」は、幻のシャンパーニュとして知られるあの「サロン」の姉妹メゾン。

納得できるブドウが出来た年しか造らないという頑固なこだわりをもつ「サロン」ですが、その畑のブドウを使っているのが「ドゥラモット」です。「サロン」のセカンドブランドといってもいいのでしょう。

クリーミーな泡立ちと柔らかい口当たり。きめ細かな泡がグラスの底から立ち昇る様を見ていると、丁寧に造り込まれたシャンパーニュであることが実感できるんです。

青リンゴのようなフレッシュな風味に続いて、焼き立てのクロワッサンのような香ばしさ、グレープフルーツのようなほろ苦さも感じられます。


09091602.jpgシャルドネを得意とする造り手ですから、繊細で切れのいい「ブラン・ド・ブラン」のバランスのよさがこのブランドの真骨頂でしょうか。

「ロゼ」は、淡い輝きの華麗なピンク色で、ちょっとスモーキーな味わいは、私の好みでもあります。

 

そして、何と言っても私のイチ押しは、1999年ヴィンテージです。

「ブラン・ド・ブラン」の爽やかさに、とろりとハチミツやバニラのニュアンスが加わって、エレガントな仕上がりです。

スイーツ好きでお酒がそんなに得意でないわが友人も、「世の中にこんな美味しい飲み物があったんだ!」と感動しておりました。

 

 

お次は、ブルゴーニュ。
 
09091603.jpg500年続く名門ドメーヌが丁寧に造り上げた有機栽培のスタイルは、「世界一の白ワイン」と多くの評論家が絶賛・・・

といえば、

そう、ドメーヌ・ルフレーヴ。


ピュリニー・モンラッシェ2007(税込7980円)
ブルゴーニュ・ブラン2007(税込4725円)
 

 

 

 

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 しなやかで、華やかな香りがあって、それでいて濃厚で力強さもあるブルゴーニュのモレ・サン・ドニ。それを語るには、やはり、私も大好きなドメーヌ・デュジャックです。

 

デュジャックからは、3種類がいずれも7000円を切る価格で登場!


モレ・サン・ドニ ルージュ2007(税込6930円)
モレ・サン・ドニ ブラン2007(税込6930円)
シャンボール・ミュジニー2007(税込6930円)

 

 

 

ルフレーヴ・ファン、デュジャック・マニアの方はまとめ買いのチャンスかも。

未体験の方は、この機会にぜひ試してみてはいかがでしょうか。

 

さあて、私は何を買って飲もうかなあ。

 

 

         

   

                                                                                                                                              

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永峰好美のワインのある生活

<Profile> 永峰 好美 日本ソムリエ協会認定シニアワインエキスパート。プランタン銀座常務取締役を経て、読売新聞編集委員。『ソムリエ』誌で、「ワインビジネスを支える淑女たち」好評連載中。近著に『スペインワイン』(早川書房)