自宅近くで気になっていたイタリアンレストランに、週末出かけました。
恵比寿の「ダ・ディーノ」です。
10席ほどの小ぢんまりとしたリストランテで、ご主人1人で料理し、マダムがサービスを担当しています。
日本の旬、そしてイタリアの味覚を十分に意識して、素材そのものの味を生かしたヘルシーな料理の数々・・・。
ミズナスも入った夏野菜のピクルス、トマトのジュレの生ウニのせ、オニオコゼのカルパッチョ、トコブシとアーティチョク・ホワイトアスパラなど蒸し野菜のサルサヴェルデ、白エビとチコリのタリアテッレ、サマートリュフのスパゲティーニ、ノドグロのグリル・イタリアンチェリートマト添え、
そして、熱々のリコッタチーズのスフレ、エスプレッソといただく焼き菓子まで、配慮の行き届いたとっても丁寧な料理でした。
さて、ワインはといえば、白を合わせたい!
で、選んだのは、
2002 リボッラ・ジャッラ コッリョDOC(ラ・カステラーダ)
イタリア北部東端、北はオーストリア、東は旧ユーゴスラヴィアに隣接するフリウリ・ヴェネツィア・ジューリア州。古代ローマ時代からブドウ栽培が行われていた地域です。
コッリョは、小高い丘が連なる丘陵地帯で、砂状の火山性岩土壌は特に白ワイン造りに適するといわれています。
リボッラ・ジャッラは、この地方のオリジナル品種。ヴェネツィア人が遠くから運んだという記録も残っています。
フリウリの人々に好まれ、地元では11月、発酵の終わっていない濁ったワインとともに焼き栗を食べる習慣があるのだとか。
ワインは、濃い目の麦わら色。アカシアや木の香り、それから私は、マッシュルームのようなキノコ臭も。ほどよい酸味とほのかな甘みが感じられました。
「あまり冷やさずにお飲みになる方もいらっしゃいます」というマダムのアドバイスに従い、セラーから取り出した15度くらいで飲み始め、常温で置いていたら、香りや味わいに厚みが増しました。
ラ・カステラーダは、スロヴェニアと国境を接するオスラーヴィアで、ジュゼッペ・ベンサ氏が自分が経営するレストラン用に始めたワイナリー。1985年から、2人の息子ジョルジュ&ニコロ兄弟が継いでいます。
有機農法を実践し、この地方で伝統的な木製の開放発酵槽を使い、フィルターはかけない。できる限りの自然かつ伝統的な醸造法が特徴のようです。
削ったサマートリュフをたっぷりかけたスパゲティーニとベストマッチでした。
ああ、夏だなあ!!