クリスマス会の前哨戦(?)として、私のワイン講座では、先日、プランタン銀座の「サロン・ド・テ アンジェリーナ」で、ロゼワイン尽くしの会を開きました。
ロゼワインだけで、前菜からデザートまで通すのって、なかなか珍しいですよね。
果実の爽やかな味わい、華麗な香りの広がり、そして食事との相性の良さで、ロゼワインにはまっている私のスペシャル企画でした。
揃えたロゼワインは7種類。
左から、
ラングロワ・シャトー クレマン・ド・ロワール ブリュットロゼ NV
ヴァンジーニ ピノネロ スプマンテ エクストラドライ・ロサート NV
シャトー・ド・フェル ロゼ・ダンジュ ル・ジャルダン 2009
レザマン・デュ・シャトー・モンペラ ロゼ 2008
E.ギガル タヴェル・ロゼ 2008
VDP・デュ・ヴァール・ロゼ・トリエンヌ 2008
シャトー・ド・ピバルノン バンドール・ロゼ 2007
その一つひとつに、例の如く、塩川健シェフが、相性の抜群の料理を作ってくれました。
最初の2本は、スパークリングワインです。1番目は仏ロワール地方で、カベルネフラン100%。2番目はイタリア・ロンバルディア州で、ピノネロ(ピノノワール)100%。どちらもすがすがしい味わいですが、後味もしっかり、ふくよかなボリューム感を楽しめます。
お料理は、
まず、柿のカプレーゼ
次に、バイ貝のクリュー、タコの軽いスモークとシブレットのリース飾りでクリスマスを演出!
ロゼ・ダンジュは、やはりロワール地方で、カベルネフラン100%。
ほんのり甘さがやさしくて、アタックも穏やか。新鮮なエゾ鹿のマリネの酸味とよく合いました。
エゾ鹿もも肉のマリネのサラダ仕立て グリーンマスタードソース
4番目は、仏ボルドー地方で、カベルネソーヴィニヨン90%、カベルネフラン10%。2007年が初ヴィンテージというこのシャトーのロゼは、赤ワイン用のブドウより15日も早く収穫したロゼ用区画のブドウを使っているそうです。心地よいイチゴの風味にハーブのニュアンスが加わり、実に軽やか。
料理は、手長エビのマツタケスープ煮
タヴェル・ロゼは、仏ローヌ地方で、グルナッシュ、サンソー、クレレットなどが主体。赤ワインを思わせるような濃いルビー色で、スパイシーな印象は近江牛との相性抜群です。
近江牛の手まり寿司
「ロゼ・トリエンヌ」は、南仏プロヴァンス地方から。サンソー、シラー、メルロが加わります。
淡いピンク色の軽やかなロゼは、気持ちをハッピーにさせてくれます。
私の大好きなロゼでもあります!!
料理は、真鱈の湯煮 フレッシュトマトとハーブのソースで、地中海の風を感じましょう。
最後は、やはり南仏プロヴァンスから、バンドール・ロゼ。ムールヴェドル、サンソー主体。ブルゴーニュからこの地に移り住んだアンリ・ド・サン・ヴィクトール伯爵は、バンドールではいまやトップメーカーになりました。華やかな香り、きめ細かなタンニンのひろがりは、さすがに存在感を感じます。
フランス産マグレカナールとフォアグラのポワレ 五穀米のリゾット添え
一口にロゼと言っても、実にさまざま。色の違い、味わいの広がり、香りの多様性。楽しむポイントには事欠きません。
ヨミウリオンラインの「GINZA通信」でも、ロゼワインの魅力を語っていますので、興味のある方はぜひチェックしてみてくださいね。
さて、ここでお知らせです!!
ロゼワインの楽しさをもっと多くの方に知っていただきたいと思い、12月15日(水)午後6時から、プランタン銀座地下2階のワイン売場で「ロゼワイン講習会」(無料)を開くことにしました。
「講習会」といっても堅苦しいものではなく、5種類のロゼワインを飲み比べて、そのヴァリエーションの豊さを楽しんでいただきたいとの企画です。
私が、ロゼワインを楽しむためのミニ知識をお話しします。塩川シェフ特製のロゼに合うフィンガーフードもご用意していますので、お気軽にご参加くださいね。
定員12名。予約優先で、Tel:03-3567-7885(売場直通)に「ロゼ講習会に参加」とお伝えください。