中国料理がやたら食べたくなるときって、ありませんか?
評判のいい東麻布の中華料理店「富麗華」で、週末のランチをいただきました。
名物の北京ダックの入ったコースです。
前菜盛り合わせと香港式点心三種盛り合わせ
前菜のクラゲのコリコリ感が、「さあ、中華を食べるぞ!」という気分を盛り上げてくれます。
海鮮のとろみスープ、そして北京ダック
豚挽肉とカボチャの炒め物、旬の野菜炒めは豆苗とマコモダケ
干し肉とホウレンソウの炒飯、そしてこれも名物のタピオカとマンゴーのミルク
ここはワインの持ち込みができるのですけれど、ワインリストにあったロゼワインを注文してみました。
2007「ロッシーノ・ロゼ」(ドミニク・ヴェルサーチ)
深いルビー色の鮮やかな外観の印象通り、酸はやわらかく、チェリーの香りが広がります。
辛口ロゼは、オイスターソースやしょうゆベースの中華と相性いいですね。
このワイン、オーストラリア産(南オーストラリアのアデレード・プレインズ)なのに、品種はイタリアの「キャンティ」などに使われるサンジョヴェーゼです。
???
でも、理由がわかりました。
ドミニク・ヴェルサーチは、イタリアのファッションデザイナー、ジャンニ・ヴェルサーチ氏のいとこ、カミルネ氏が2000年に創設したオーストラリアのブティックワイナリー。
カミルネ氏は、1950年にイタリアからオーストラリアに移民しています。
いまはその息子のドミニク氏が醸造責任者を務め、ブドウの手摘み、かなり厳格な有機栽培の導入、そしてイタリアの伝統的製法の継承にこだわって生産本数を限定し、年々評価が上昇しているようです。
サンジョヴェーゼでロゼを造る発想も、イタリア系ならでは・・・ですね。
中華も好きですが、ベトナム料理も大好きです。
とくに、胃腸が疲れると、とっても食べたくなるんです。
ロンドンに住んでいた20代のころ、レスタースクエアにベトナム難民の美しい姉妹が年中無休で開いていた小さな店があって、おなかの調子が悪いと、よくフォーを食べに行っていました。
というわけで、夏の疲れた胃腸を癒そうと、先日、六本木のベトナムレストランを訪ねたら、ベトナム産ワインに出合いました。
ダラットワインです。
ぼけぼけの写真で恥ずかしいのですが、店内がほんと暗かったんです(と言い訳させてください)。
輸入元のアルファ・エイティーンさんの資料によれば、ワイナリーがあるダラットは、ホーチミン市から北へ約300キロ、フランス統治下時代にフランス人により開かれた高原都市。現在も避暑地として美しい自然に囲まれ、ワイン造りには最適な環境といいます。
ブドウ畑があるのは、ダラットから車で2時間くらいのファンランという街。
品種はカルディナルとシラーが主体。隠し味に、特産のマルベリー(桑の実)が入っていて、味をまろやかにしているそうです。
やはり特産のストロベリーを加えたワインも、地元では人気のよう。
私はお店の人のおすすめに従い、ぎんぎんに冷やした赤にしました。
ワインというより、グレープジュース???
現地では、氷を入れてぐびぐび飲むそう。そういえば、台湾でも、そんな飲み方でしたっけ。
私の大好きな香菜の香りを邪魔することもなく、また、チリで口の中に広まった辛味も適度に中和してくれて、美味しい料理を引き立てるお役立ちワインでした。