滞在4日目の朝!
快晴です!!
私の宿泊した家族向けのファームハウスは、まさにルンガロッティのブドウ畑のど真ん中。
朝のやさしい光に誘われて、窓を開ければ、すくすくと元気に育つブトウ畑の緑が広がります。
部屋は4部屋。私の部屋は奥の左手。
各部屋の扉には、このあたりで古くから育てられているかわいらしいリンゴの絵が描かれていました。
窓からは、ブドウ畑が・・・。
長期滞在が基本ですから、キッチンも食器類も充実です。
広い芝生の庭には、パラソルと白いリクライニングチェア、プール・・・。
テラス席の青いタイルのテーブルが素敵だったので、昨晩飲んだ「ルビスコ・リゼルヴァ」を置いてみました。
なんか映画の世界みたいです!
ブドウ畑を眺めながら、ひがな1日ワイングラスを傾けていたい気分!!
早起きの私は、朝の散歩も楽しみました。
リンゴの古い産地と聞きましたが、真っ赤に熟したチェリーも発見!
朝食は、メインビルディングの小ぢんまりとした部屋で。手作りのパンと甘さ控えめのリンゴジャムがおいしかったです。
朝食のあと、ルンガロッテイ社の広報さんが醸造所を案内してくれました。
日本からのおみやげの金平糖に大喜び!です。
醸造所はこんな感じ。
同社は、イタリア農務省からの委託で、ワイン造りの過程で生まれる残留物からエネルギーを再生するバイオマス・プロジェクトを、ペルージャ大学と共同研究しているそうです。
将来的には、醸造所で使用するエネルギーの70%をまかないたいのだとか。
ティスティングルームも素敵です。
昨日ワイン博物館で見た逸品のヴィジュアルが、右の壁ぎわに・・・。
ワインリストは、以下のとおりです。
2008 ブレッツァ
2008 フィアンメ
2003 ルベスコ・レゼルヴァ
2003 サン・ジョルジオ
「ブレッツァ」は、ヤングラインと呼ばれ、「あらゆる人々に、特に若者たちに捧げる若々しいワイン」がキャッチフレーズ。グレケットが主要品種のウンブリアIGTの白ワイン。
フレッシュで、リンゴのようなさわやかな果実の香りと甘みを感じます。少々発泡が残っていました。
真夏、ぎんぎんに冷やして飲みたいです。
ちなみに、IGTワインとは、イタリアのワインの法律で、原産地表示ができるDOCG、DOCといったカテゴリーに分類されないけれども各地方の特色をもったワインのこと。
「フィアンメ」は、サンジョヴェーゼとメルロのブレンド。
ダークチェリーの果実味にスパイシーさが加わります。
DOCGの「ルベスコ・リゼルヴァ」。
サンジョヴェーゼ種70%、カナイオーロ種30%。
標高300メートル、12ヘクタールの単一畑モンティッキオのブドウをセレクトして使います。年間生産約5万本。
1年の木樽熟成のあと、4年間瓶内熟成。
美しいルビー色、エレガントな果実味にうっとりです。
それでも、昨晩いただいた2001年と比べると、まだまだ若い!
「サン・ジョルジオ」は、ウンブリアIGTの赤。
5ヘクタールという限定畑のカベルネソ-ヴィニヨンに、サンジョベーゼ(40%)とカナイオーロ(10%)をブレンド。
「ルベスコ・リゼルヴァ」と同様、1年の木樽熟成、4年の瓶内熟成です。
ルンガロッティ社は、日本を含む44か国に輸出しているそうですが、ボルドータイプに造ったこのワインは、インターナショナルを意識したもの、と説明していました。
凝縮感があり、とってもパワフル。
タンニンもしっかりしていて、長熟による変化が楽しめそう。
ただし、私の好みは、サンジョヴェーゼのよさが出ている「ルベスコ・リゼルヴァ」かなあ。
ワイナリーの売店で、お気に入りのルベスコ・リゼルヴァとスプマンテ、
それから、昨日のディナーで、リゾットの上にかけてあったバルサミコがおいしかったので、即購入。
さらに、瓶の形も気に入ったので、特産のウォルナットのリキュールもゲット!
荷物ばかり増えてしまいますね。
最後に、もう一人のオーナー、テレーザ・セヴェリーニさんが、ご挨拶に駆けつけてくださいました!
とってもエレガントな方です。
テレーザさんは、ジョルジオ氏の妻マリアさんの最初の夫との娘。ペルージャ大学で醸造学の学位を取り、さらに、ボルドー大学の醸造学研究所で専門を究めました。
イタリアでは、女性のワインメーカー先駆者の一人として、とっても有名。
キアラさんと同じく、醸造関係の様々な組織の重職にあります。
1992年からマネジメントに携わり、また、国内外の広報やマーケティングも担当しているそうです。
「ブレッツア」など、いくつかのルンガロッティ・ブランド開発も先導してきました。
さて、これから車で約2時間半、トスカーナ州に向かいます。