7日目の行程は、
タオルミーナ→ナクソス→ミラッツォから船でエオリエ諸島のヴルカーノ島へ。
ヴルカーノ島は、船着き場からも硫黄が臭います。
活火山の島です。
この島々も、物語がいっぱい。
ヨミウリオンラインのコラムをチェックしてみてください。
http://www.yomiuri.co.jp/otona/pleasure/ginza/20120803-OYT8T00995.htm
連日見所が盛りだくさんの強行軍の旅だったので、この日と翌日は、ちょっとリゾート気分で。
ホテルは、Therasia Resort
ホテルのプールの目の前に、明日訪問するリパリ島が迫ってきます。
いやあ、気持ちいいです!!
フランボワーズを使ったカクテルをいただきました。
泳ぎ疲れて・・・この日はホテルのテラスレストランでディナー。
料理は、ちょっとアラン・デュカス風(?)
2011 Salina Bianco
エオリエ諸島で2番目に大きなサリーナ島のワイン。緑豊かな島としても知られています。映画「イル・ポスティーノ」の舞台にもなりました。
「地球上でもっとも美しい島の一つ」といったのは、あのロバート・パーカーでした。
生産者は、ヴィルゴーナ社。北部マルファ地区にあります。この地区は、12世紀、イタリア本土カンパーニャ州アマルフィから移住してきた人々によって築かれた街なのだとか。街の名も、アマルフィに由来しています。
インゾリアとカタラットのブレンド。
サリーナの名前は、もともと塩採取の場所だったことから付けられたそうで、軽やかな柑橘系の味わいの中にも豊かなミネラル感が感じられました。
2011 Planeta La Segreta Bianco
日本でもよく知られている、シチリア北西部メンフィに近いプラネタ社の白ワイン。
グレカニコ50%、シャルドネ25%、ヴィオニエ15%、フィアーノ10%。
シチリアらしいフレッシュでクリーンな味わいに、ヴィオニエのアロマティック名厚みが加わって、ふくよかに仕上がっていました。
エキストラヴァージン・オリーブオイルも、プラネタ社のもの。
ヴァル・ディ・マザラDOP。
豊かな香りとハーブの繊細な味わいは、身が大きいノチェッラーラ・デル・ヴェリーチェの特徴からくるものなのだとか。
この島に来たら、マルヴァジア・デル・リパリははずせません。
パオラ・ランティエリが造るマルヴァジア。パッシートです。
とろりと濃厚で、芳醇なハチミツの味わい。不老不死の神々の飲み物、ネクターにもなぞらえられています。
翌日、リパリ島に渡りました。
上空から見ると、こんな感じらしいです(絵はがきから)。
リパリ島は商店街もにぎやか。オリーブやスパイスなどいろいろ。
大きなパプリカが印象的! トマトもいろんな種類がありました。
リパリ島の博物館には、紀元前4世紀以降に活躍した「リパリ島の絵付け師」たちの手になるすばらしいクラテール(混酒器)が並んでいました。
当時のワインの飲み方については、コラムに書きました。
クラテールはそのための道具です。
http://www.yomiuri.co.jp/otona/pleasure/ginza/20120803-OYT8T00995.htm
リパリ島には、ノルマン時代に造られた大聖堂があります。ファサードは15世紀のバロック様式。
ヴルカーノ島に戻り、
この日のディナーも、宿泊先のホテルで。
2011 Vittoria Insolia
生産者は、Valle Dell'Acate
島の南東、ノートに近いラグーザに位置します。
ヴィットリアは街の名前です。
インソリア100%。白い花の香りがふんわり心地よく漂います。
2011 Vittoria Frappato
上記白と同じ生産者です。
フラッパート100%。
タンニンが軽やかなフレッシュ感のある赤でした。
フランボワーズなど赤い果実の凝縮感が味わいの中心に。
デザートをいただきました。
大きなワイングラスに入った、白いチーズのデザートと、
こちらは、シチリア名物カッサータ
翌朝、島を出発! 船でミラッツォへ。メッシーナから一路、フェリーに乗って、イタリア半島のブーツ型のつま先、レッジョ・ディ・カラブリアを目指します。