3月、大学時代の恩師のアレンジで、ギリシャ旅行を予定しているので、その予習にと思い、六本木のギリシャ料理店に出掛けました。
「スピローズ(Spyro's)」というお店です。
オーナーはギリシャ人と日本人のハーフだそうで、かなりのイケメンらしいのですが、伺った日はお会いできず、残念。
さて、紀元前5000年ごろ、オリエントで始まったワイン造りの起源をたどると、その後、紀元前2000年ごろにギリシャに伝えられたといわれています。
クレタ島には、紀元前16世紀のミノア文明期に使用された最古の足踏み破砕機が残っていると聞きます。
そうそう、ギリシャ神話に登場するディオニソスは、芸術・歓喜、そしてワインの神様。その故郷を訪ねるのですから、とっても楽しみなんです。
ギリシャのワインですが、古代ローマの詩人いわく、「ギリシャのブドウ品種を数えるよりも海岸の砂粒を数えた方が容易である」そうで、地元の固有品種だけで300種類を超えるといわれます。
大まかな特徴をまとめると、白ワインはボディは軽く、爽やかな柑橘系の酸味が広がるタイプ、赤ワインは、やや甘さを感じるしっかりした味わい。食事とともにカジュアルに楽しむことが多いようです。
もちろん、若い作り手らによって試みられている「スーパーグリース」、つまり、国際品種のカベルネやメルロ、シャルドネとブレンドし、フレンチオークの小樽で熟成させたタイプが登場していることも覚えておきたいですね。
今回お店でいただいたのは、白ワイン。
2007マラグージア(ドメーヌ・ゲロバシリウ)
生産地はエパノミ。古代から伝わるワイン品種マラグージア種を近代的設備を整えたワイナリーが再現した話題の1本だそう。
辛口、フレッシュな酸味が口の中いっぱいに広がり、料理を待ち構える胃を刺激するにはちょうどいい感じでした。
いやいや、驚いたのは料理です。
ギリシャ料理といえば、ムサカとかオリーブとかしか思い浮かびませんでしたが、これがバラエティに富み、しかもとっても美味しい!んです。
前菜には、まず、ギリシャ風ピタパンとタラモサラタのディップ
続いて、キプロス島産チーズ・ハルミの鉄板焼き(サガナキ)
オリーブやトマト、フェタチーズの載ったギリシャサラダ
タラのビール衣揚げには、マッシュポテトの入ったガーリックソースがアクセント。
豚肉のギリシャ風串焼き(スプラキ)
そして、ユベチという、米粒パスタのビーフシチューは、やさしいおふくろの味。
コーヒーをいただいて、
デザートは、
おすすめのクルミのパイ包み(バクラバ)
テーブルを囲んだ相方は、ギリシャ風ヨーグルトのドライフルーツ添え
現地の味に挑戦するのが、心底楽しみになってきました。
旅のレポートも、ご期待くださいね。