フランスアーカイブ

2010.10.04

「ラ・ボンバンス」で初秋のワイン会

皆様、ようやく秋風が吹き、赤ワインも飲みたくなる、そう、ワインがますます美味しくなる季節になりました。


岡元料理長の料理にほれこんで、私が勝手に「口コミ広報」を行っている西麻布の「ラ・ボンバンス」で、ワイン好きな仲間とワイン会を開きました。


幹事役の私がこの日アペリティフ用に用意したのは、プランタン銀座のワイン売場スタッフにすすめられた、シャンパーニュ。


10100112.JPG1996 フレネ・ジュイエ スペシャル・クラブ

 

写真ではよくわからないかもしれませんが、これ、マグナムです。通常のシャンパーニュよりも倍の大きさ! ワイン会で仲間と一緒の時でないと、なかなか開けられません。

シャンパーニュは、マグナム瓶が一番美味しく熟成するともいわれています。それに、1996年は、素晴らしいグレイトヴィンテージ!

 


フレネ・ジュイエは、1952年、ジェラール・フレネ氏によりヴェルジー村で創業されたドメーヌ。


「スペシャル・クラブ」とは、大手メゾンのシャンパーニュが主流を占めていた1970年代、小規模の有力ドメーヌが集まって、自らの畑とセラーで造り上げた個性あるヴィンテージ・シャンパーニュを広めようと、共通のボトルとラベルを作成し、使い始めたもの。最低3年以上の瓶熟成を義務付けられています。現在26の生産者が「クラブ・トレゾール・ド・シャンパーニュ」という組織をつくり、瓶詰め前とリリース前に厳しい検査をして、合格したものだけが「スペシャル・ックラブ」として認証されるそうです。


シャルドネ60%、ピノノワール40%。果実のフレッシュな味わいを残しながら、こんがりトーストしたパンのような香り、コクのある熟成感があり、余韻も長くて、とっても美味しかったです。どんな料理との相性も楽しめそうですし。

 

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自信をもって、おすすめです。

ご興味ある方は、プランタン銀座・ワイン売場のスタッフにお尋ねくださいね。

 

 

さてさて、初秋の「ラ・ボンバンス」の料理ですが・・・

相変わらず、岡元料理長のおやじギャグ的(失礼!)メニューのネーミングがさえています!!

 

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サワラのまえ(サゴチの焼き物にゆずコショウが添えてありました)

 

 

10100102.JPGぷーすれひかふ たいやき(ふかひれのスープにマツタケがいっぱい。たいやきは、アマダイでした)

 

 

10100103.JPG萩の花に見えますか?(秋の演出にも趣向をこらしています。ゴマ豆腐にエビ、アズキ、ギンナンをあしらって。ウニのわさび醤油が効いています)

 

 

10100104.JPG焼松と秋田産きゃびあ 波紋伊部理子桃子 29ぎり 焼茄子オクトパスフォールド(イベリコ豚と桃の組み合わせが面白い。お肉の握りは新潟の村上牛、タコは静岡産で、土佐酢ゼリーがアクセント)

 

 

10100105.JPGフォアグラソテーと百合根の茶碗蒸し 木の子あ~ん さらに秋トリュフ乱れ打ち(トリュフがこれでもかって、うれしいです)

 

 

10100106.JPG3マ(サンマです、いい加減の焼き具合)

 


10100107.JPG秋の宝石箱や~(いまが一番美味しい北海道産のイクラ)

 


10100108.JPG牛鍋 牛蒡 水菜 焼豆腐

 

 

10100109.JPG831(野菜の盛り合わせ ダイコンの皮のきんぴらが私のお気に入りです)

 


10100110.JPGブーそば(みゆき豚が入った付け汁)

 

 

10100111.JPGデザート3種(白いコーヒーブラマンジェ、黒ゴマシャーベット、月見武道=長野ファーストというブドウを使用)

 

さて、今回のワインリストは各人が1本ずつ持ち寄り、以下のようでした。

 

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2007 シャサーニュ・モンラッシェ プルミエ・クリュ レ・シャン・ガン(ドメーヌ・ベルナール・モロー)
1996 ムルソー アラン・コルシア・コレクション(ドメーヌ・ボートアジー)
2006 シャトー・シャス・スプリーン
1996 ムーラン・ナ・ヴァン グランド・ガルド・レニャー
1999 エシェゾー グラン・クリュ(ドメーヌ・クードレ・ビゾー)
2002 シャンベルタン(ドメーヌ・カミュ)
2003 ホスピス・オブ・ソノマ ピノノワール ロシアンリバーヴァレー(ロキオリ)

 

 

 

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ブルーゴーニュを中心に、皆、メニューを知っていたかのような、素晴らしいセレクションを楽しみました。。
最後のロキオリは、カリフォルニア好きの仲間のセレクト。チャリティ限定のオークションボトルで、世界にわずか60本。シリアルナンバー入りでした。

 

秋の夜長、大いにワインを楽しみましょう!!

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2010.08.21

シャンパーニュ~グラン・クリュ特別コレクションから

大変ご無沙汰してしまいました。


このブログにちょくちょく立ち寄っていただいている方々から、「このところ更新が滞っているみたいだけれど、どうしたの?」などの声もいただいております。


本当にごめんなさい・・・。

「GINZA通信」というコラムを連載しているヨミウリオンラインで、6月から「アンチ!エイジング」をタイトルに掲げたビューティーコラムも受け持つようになったので、その仕込みでも忙しくしていました(言い訳を並べるのは虚しくなるので、やめますけれど)。

ではでは、気を取り直して――。


相変わらず、ワインはほぼ毎日いただいております。8月初めにはチェコとポーランドに旅して、パリにも2日ほど。その間、地元産を中心に様々なワインを試しました。

帰国したら、日本全国「猛暑列島」と化していて、こういう時は、やはり泡ばかりを飲んでしまいます。

 


ところで、飲めば飲むほど、そして、産地や品種や造り手のことを知れば知るほど、奥が深く、その個性の豊かさに圧倒されるのが、シャンパーニュです。


10802001.JPG1997年のニコラ・フィアットの6つの村の特徴が出ているというグラン・クリュ(特別畑)の6本をブラインドで飲む機会がありました。

18歳で渡米してコーヒービジネスで成功したニコラ・フィアットがフランスに帰国して1976年に設立したメゾンです。その2年後、ワシントンでジスカール・デスタン仏大統領(当時)を迎える晩餐会で供されてから、一気に有名になりました。

フランスで最も多く消費されているシャンパーニュの1つといえましょう。


このニコラ・フィアットの「グラン・クリュ特別コレクション」は、シャンパーニュの村を限定してそこの畑の単一ブドウ品種のみで造られたもの。シャンパーニュ地方全域321村のうちの300村のブドウを使用している同メゾンだからこそ可能なコレクションだそうです。

 

シャルドネ100%のブラン・ド・ブランが3本、ピノノワール100%のブラン・ド・ノワールが3本です。


色調は、一般的には、ブラン・ド・ブランの方がグリーンがかっていて、ブラン・ド・ノワールの方がより濃い色合いのはずなのですが、

 

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写真にすると、右側の方が淡い色に見えますが、これは照明のマジック。う~ん、実際には、外観からのジャッジは文句なしに難しい!

 


味わいは、ブラン・ド・ブランは、すっきりさわやかな切れ味、ブラン・ド・ノワールはボリューム感があって余韻が長め、といえましょうか。
種明かしをすると、左から1番目と2番目と5番目がブラン・ド・ブラン、3番目、4番目、6番目がブラン・ド・ノワール。エチケットのカラーが、それぞれに変えてあって、な~んかキュート。


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それぞれ、ちょっと解説しますと、


10802004.jpgまず、ブラン・ド・ブラン。エペルネの街の南に広がる丘陵の東縁、コート・デ・ブラン地区は、シャルドネの聖地です。


1番(写真)は、メニル・シュル・オジェ村。この村は、「サロン」に代表される高品質なシャルドネの産地。クリュッグの単一畑「クロ・デュ・メニル」があるのもこの村。最初は青リンゴをかじったようなきりりと引き締まった酸を感じますが、時間とともに、カリンやブリオッシュ、甘い焼き菓子の味わいも広がりました。さ~すが、です。


2番は、シュイィ村。エペルネの駅に近い場所です。嫌味のない鉱物的ニュアンスが目立つけれど、より繊細な印象。


5番は、クラマン村。癖がなく、エレガントなタイプ。香ばしいローストの香りが残りました。

 


 

お次は、ブラン・ド・ノワールです。


10802005.JPG3番は、アンボネイ村。2008年にリリースされたクリュッグのあの高価な「クロ・ダンボネイ」があるのが、この村ですね。アンズや赤果実の風味があってピノノワールらしさを感じます。酸味もこなれて、肉厚なふくらみがあって、余韻も長い。これも、さ~すがです。


4番(写真)は、アイ村。ボランジェ、ドゥーツ、アヤラ、フィリポナなど、著名メゾンがたくさんある村です。濃厚、肉厚、骨太・・・。良質のシェリー酒のようなニュアンスも。細かな泡立ちがいつまでも続いていました。香りはズバリ「奈良漬」と覚えておきたい(これは賞賛の言葉です)。これも、さ~すがでした。


6番は、ヴェルズネイ村。蜂蜜の甘く芳しい香りにバターのアクセント。濃厚な中にも繊細でエレガントさが感じられました。それにしても、最後まで、ブラン・ド・ブランかブラン・ド・ノワールか、判断が一番難しい1本でした。


 

 

ちなみに、レクチャーを受けた11人の中で、「これが一番美味しい!」と人気があったのは、2番と4番でした。

 

10802006.JPG私の本来の好みは、どっしり型の4番。

 

ただ、この日は夏風邪をひいてのどもはれていて、繊細でやさしい6番(写真)が美味しく思えました。

 

濃厚な味わいは、元気でエネルギーに満たされているときの方が断然楽しめるんですね。

 


ほんと、体調によって、ワインの好みは随分と左右される気がしますが、皆さんはいかがですか?

 

美味しいワインをいただくためにも、はやく風邪を治さないと、ね。

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2010.05.15

上海の旅で~その2

上海滞在2日目。


朝食を終えて、早速向かったのが、上海の流行発信基地といわれて久しい新天地の近くにある評判の「グリーンマッサージ」。
友人には、「ええっ、朝からマッサージなの」と若干呆れられましたが、いえ、混み合わないうちがいいかな、と思って。


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足つぼから始まって全身120分で、2800円くらい。

店内は照明を落とし、リラックスできる広い空間。

若いお兄さんでしたが、とっても上手。クリーンで、部屋も落ち着いた造りで、日本人の感覚からすれば、お得な感じでした。


 

さて、体調万全、ランチにGO!


お肌ぷるぷるを目指して、フカヒレ・ランチが楽しめる烏魯木斉南路の「京翅坊(ジンチーファン)」へ。

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姿煮とはいかなかったけれど、濃厚なフカヒレのスープ。

黒酢をかけると、さらにコクが出ます。

薬味はネギとシャンツァイ。

 

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2品目は、アワビか牛肉ステーキが選べて、私はアワビを選択。

とっても柔らかい!

 

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ハート型豆腐・海老のあんかけ。

 

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青菜の炒め物。シャキシャキとした歯ごたえは水菜に煮ていますが、ミーシェンというそうです。

 

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煮卵と牛肉をのせたごはん。

 

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   ワインは、フランス・ボルドー産のヴァン・ド・ターブル白。

フランスGVG公司生産、インポーターは上海万彩貿易有限公司。

辛口のきりりとし味わい、ボルドー独特の醗酵のニュアンスが感 じられます。

 

料理の邪魔をしない手軽なワインですね。

 

最後は、スイカとマンゴーのフルーツで締め。

昼からちょっとぜいたくランチを取って、かなり満足度アップです。

この店には、日本人女性のサービスの方がいて、メニュー選びもラクチンでした。

上海で語学を勉強して、一度日本に戻ったけれども、やはり現地でもう少し力を蓄えようと、今年3月に舞い戻ってきた若きキャリアウーマンです。

15-16歳で、中国の奥地から出て来て頑張って働く妹分をみていると、「ものすごく刺激になりますね」と、言っていました。

 

彼女のおすすめで、このあたりに広がるフランス人租界あとをぶらぶら散歩することにしました。

銀ブラならぬ、シャンブラです・・・

 

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建国西路を東に向かって歩くと、嘉善菜場。市場です。

麺やら肉やらキノコやら魚やら・・・

何でもあります。

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市場を抜けて、てくてく。

日本のゲームソフト(海賊版かな?)は大人気のよう。

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町並みもどこか西欧風です。

 

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高層の高級マンションも建設ラッシュです。

 

不動産バブル(?)、いつまで続くのでしょうか。

 

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「シテ・ブルゴーニュ(ブルゴーニュ街)」と書かれたレンガ造りの門を発見!

 

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1930年に造られたようです。歩高里と書いて、ブルゴーニュですか。

 

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この一角、通り抜けはできませんが、歩くと楽しいです。

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鉄の門には、やはりブドウのデザインが。

今回は発見できなかったけれど、この庶民の生活臭いっぱいの一角にも、いまにワインバーとかができるのではないでしょうか。

 

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さらに、歩きます。

緑の並木がまぶしいくらいステキなのに、張り巡らされた電線が邪魔!

 

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ここは、ネイルサロンだったかな。

バラの花びらでディスプレイ。おしゃれですね。

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クロワッサンやバゲットなど、フランスパンのお店もなかなかの人気でした。

 

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いろいろ立ち寄りながら1時間半くらい歩いたかな?

いま一番注目の田子坊に、いつの間にか到着。

次回は、田子坊のレポートから始めます。

 

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2010.02.15

恐るべし!神楽坂フレンチ

東京・神楽坂は、隠れ家的なフレンチレストランの名店があることで知られています。
仕事の帰り、久しぶりにのぞいてみることにしました。


いやいや、平日のランチタイム、午前11時半という早い時間帯に出掛けたにもかかわらず、人気店はすでに予約で満席のところも。ほとんどが女性客。マダムもいれば、若い女性グループもいます。

皆さん、情報を素早くキャッチして即行動していらっしゃるんですね。さすがです。

 


路地裏のフランス国旗にひかれ、運よく席を確保できたのが・・・

小さな階段をとんとんと上がったところに静かな空間が広がる「神楽坂ラ・トゥーエル」でした。

 

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こちらの成松真悟シェフは、ホテル・ニューオータニや葉山のラ・マーレ・ド・チャヤ、表参道・バンブーなどで経験を積まれた方。

 

グラスでいただいたシャンパーニュは、
NVモーリス・ヴェッセル ブルット・レゼルヴ グラン・クリュ

 

20021202.jpgシャンパーニュ地方ランス山地の南側斜面に平均樹齢35年の古木の畑を所有している小規模生産者。ピノノワール80%、シャルドネ20%。

果実味豊かなピノの味わいが印象的。とってもクリーミーでボリューム感もあり、繊細かつエレガント。私のイメージする典型的な美味しいシャンパーニュです。

 

2800円のランチコースを選びました。

まずは、アミューズのツボミナとアナゴのフリット(衣にビールを入れてあるそうです)タプナードソース。シャンパーニュとよく合います。

 

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前菜は、
海の幸のソテーと鮮魚のマリネ・サラダ仕立て

 

20021204.JPGほんのり淡いピンク色が春の足音を感じさせるフランボワーズのビネグレットソースが甘酸っぱくて・・・。これも、ピノ中心のシャンパーニュと合いますね。


食卓を囲んだ相方は、比内地鶏と下仁田葱のオムニエールを浮かべた聖護院カブのポタージュ

 

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こちらも、春を感じさせる一品です。

 

お口直しのソルベは、こんなかわいらしい器で

 

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メインは、
和牛ソテーのストロガノフ仕立て

 

20021207.JPG五穀米のリゾットと冬野菜添え
サワークリームがきいて、やさしい味でした。

 

デザートは、
早春らしくイチゴを飾って

 

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相方は、パリ・ブレストです。

 

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それにしても、神楽坂のフレンチパワー、というか、神楽坂フレンチに鋭敏なる嗅覚をもって集う女性パワーは、恐るべし! 

 

今さらながらかもしれませんけれど、驚きの発見。 注目です!!

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2010.02.11

ブルゴーニュ、シャンパーニュの大物生産者がご来店!

今月の初め、ラック・コーポレーション恒例の「早春の試飲会2010年」が帝国ホテルで開催されました。


試飲会の前日、来日中のドメーヌ・フェヴレイ6代目当主のフランソワ・フェヴレイ氏、ドメーヌ・ルフレーヴの海外マーケティング担当のアントワンヌ・ルプティ氏、そして、シャンパン・メゾン「サロン」のディディエ・デュポン社長の3人が、プランタン銀座の売場を視察に来られました。
ブルゴーニュ、シャンパーニュの大物生産者です。


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フェヴレイ氏もデュポン社長も、かなりの日本通。

日本において昨今、日常の食卓の飲み物としてすっかりワインが定着してきた様子を観察しつつ、日本食の世界観(ひいては禅のこころ)とワインの繊細かつ複雑な味わいとの相性の良さを熱く語ってくださいました。

 


そうそう、今回のラックさんの試飲会では、目玉企画として有料(3000円)試飲コーナーというのがありまして、


1997サロン
2007バタール・モンラッシェ グラン・クリュ(ドメーヌ・ルフレーヴ)
2007シャンベルタン・クロ・ド・ベーズ グラン・クリュ(ドメーヌ・フェヴレイ)

の3種類を試飲しました。


 

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1997年の「サロン」は、やはり柔らかで、優雅なドレスをまとった淑女の印象です。
2007年のブルゴーニュは造り手によってかなり評価に差があるようですけれど、このクラスになると、格が違うという感じ。ゆっくり時間をかけて飲めなかったことが悔やまれます。

 


私は個人的には、2007年のブルゴーニュの白は、酸味すっきりフレッシュ感があり、ミネラルもしっかりしていて、結構好みです。とくに、煮物でも揚げ物でも、ほぼオールラウンドに日本食と合うのではないかって思っております。
今回の試飲会でも、ムルソー・アン・ラ・バール(アントワンヌ・ジョバール)やピュリニー・モンラッシェ(シャトー・ド・ピュリニーモンラッシェ)など、気になるものもいくつか。あとは、お財布との相談になりますけれど。

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2010.01.06

帝国ホテルの「レ・セゾン」で

 年の初めのフレンチ・ディナーは、帝国ホテルの「レ・セゾン」です。

1月2日の初売りが仕事始めの百貨店業界。

正月は、家族で帝国ホテルで過ごすスタイルが、ここ数年定着しつつあります。


「2010年の新年メニュー」のメインは、フランス産スズキのシャンパーニュ風味ソースか、蝦夷鹿のポワレのマスタード風味のセレクト。

蝦夷鹿を選ぶことにしたので、ワインは、ローヌの赤?

若きエースソムリエのNさんに、「やはり気分はブルゴーニュなんですけれどね」と相談したら、おすすめの1本がこれでした。


10010601.jpg2001ニュイ・サン・ジョルジュ ラ・リッシュモーヌ(ドメーヌ・クリストフ・ペロ‐ミノ)


 

1937年に父アンリが設立し、93年から現当主のクリストフ氏に引き継がれて以来、評価を高めている生産者。

ペルナン・ロサンの畑など新しい畑の購入・拡張や最新技術の積極的な導入、そして、ブドウ果汁の凝縮度を高めることに細心の注意を払うことなどで知られています。クリストフ氏が畑の管理も醸造も一手に手掛けているそうです。

 

ソムリエさんに後からいただいたワインの解説には、「平均樹齢の高い畑を持ち、そして収穫したブドウを選果台で20人もの人でをかけて腐敗果実を取り除き、最後尾ではクリストフ本人が最終確認を行います。ここまで徹底した選果を行うのはDRCくらいと言われています」とありました。

他の資料では、収穫時期に雨が降って水滴がブドウの表面についている時などは、友人とヘリコプターをチャーターして、ブドウの表面に付いた水分を吹き飛ばしてから収穫に臨むというエピソードを読んだことがあります。

う~ん、なかなかの徹底ぶりですね!

まず、華やかなバラのような香りに包まれ、エレガントな酸、タンニンも滑らか。新年のお祝いには申し分のないワインでした。

 

さて、この日のお料理は、

ニンジンのジュレのアミューズに始まり、

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ガチョウのフォワグラ3種の味わい ナチュール、アーモンド、ヘーゼルナッツ

ヘーゼルナッツ味が気に入りました。


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バターがあまりに華麗にサービスされたので、パチリ!

 

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蝦夷鹿のポワレ マスタード風味のジュ アンディーヴのピュレとリンゴのベニエ

絶妙な焼き加減です。

 

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チョコレートのデザート パッションフルーツのジェリーと

 

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小さなお菓子たち

 

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体重を気にしつつ、今年も美味しいワインにお料理、大いに楽しむつもりです。

ワインのおつまみにも、いろいろチャレンジしてみたいし。

どうぞお付き合いくださいね。
 

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2009.12.31

☆2010新春福袋☆~ワイン福袋にも注目!

皆様、福袋の下調べはほぼ完璧?でしょうか。


もちろん、プランタン銀座のワイン売場にも見逃せない福袋がずらりと揃います。


正月ぐらい、日常飲みよりもちょっとよいものをと考えていらっしゃる方に、ワイン売場でめきめき実力をつけている若手スタッフのKさんから、注目の情報をゲットしました。

 


その名も、
「ブルゴーニュ優良醸造家ワイン福袋」 (4本セットで税込21000円、限定24袋)

そっと中身を聞いてしまいました!

 

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1)2005ペルナン・ヴェルジュデス ブラン プルミエ・クリュ (ドメーヌ・ラルール・ピオ)

 「しっかりと凝縮した果実味と上品な酸味。ピオの実力が発揮された逸品」


 

2)2004ジュヴレイ・シャンベルタン プルミエ・クリュ プティット・シャペル(ドメーヌ・コンフュロン・コトティド)

「熱狂的ファンも多いヴォーヌ・ロマネで最古の生産者の一つ。シャペル・シャンベルタンの南側、南東部に位置する一級畑です」(実は、この私もファンの一人です!)

 


3)2002ボーヌ プルミエ・クリュ エプノ(ドメーヌ・ミユッシィ)

「熟成により、シンプルな果実の魅力が開花。イチゴやチェリーの赤い果実の風味がやさしく香り、エレガントな味わいに」

 


4)2006シャブリ プルミエ・クリュ ラ・フォレ(ドメーヌ・ルエ・エ・ヴァンサン・ドーヴィッサ) 「シャブリのお手本ともいえるクラシックな造りを守る、評価の高いドメーヌです」


 
どれも1級畑、ヴィンテージは2002年から2006年まで様々でそれぞれに楽しめそうです。

 

 

合わせて、福袋情報のグルメ福袋編もご参考に。

私は、ブルガリアやスペイン、ポルトガルなどが組み合わされた「旨安! ハイ・コストパフォーマンスワイン6本セット」(税込8400円、限定60袋)を狙っております。

それから、運試しができる、「新春スパークリングワイン運試しお楽しみ袋」(税込2100円、限定100袋)も、初売りらしい企画で楽しそう!

 

 

皆様、では、よいお年をお迎えください。

来年も美味しいワイン、お気に入りのレストランを、筆の向くままにお伝えしていきたいと思いますので、よろしくお付き合いくださいませ。

1月2日の初売りに、皆様の素敵な笑顔とお会いできることを楽しみにしております。

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2009.12.30

シャンパーニュ忘年会

年末の27日、銀座8丁目の「サロン・ド・シャンパーニュ ヴィオニス」の忘年会に参加しました。

 

09122900.jpg有名ソムリエ、阿部誠さんのお店です。

総勢53人で、

14本のウェルカムドリンク(Gomonnet-Gonet Brut Tradition NV 750ml PN50/Ch50)に加えて、

19本のマグナム(1500ml)と、

3本のジェロボアム(3000ml)を空けたことに。

 

シャンパーニュが最も美味しいといわれるマグナムで飲めるありがたい機会でした。


 

 

 

ワインリストは以下の通り。ソムリエさんの一口コメントも添えておきます。


 

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1)NVポール・ロジェ ブリュット レゼルヴ(1500ml)
エペルネにあるメゾン、ヴィクトリア女王に愛飲されて英王室御用達に。シャルドネ、ピノノワール、ピノムニエ同率。

 


2)1998ポール・ロジェ ブリュット ヴィンテージ(1500ml)
同メゾンの地下セラー温度が他のセラーと比べて低く、その分ゆっくりとした熟成が特徴。細かな泡立ち、滑らかな舌触りが楽しめます。シャルドネ60%、ピノノワール40%。


 

3)NVルネ・ジョフロワ ロゼドセニエ(1500ml)
シャンパーニュ地方で1番収穫開始時期が早い太陽に恵まれたキュミエール村で、セニエ方式で造られるロゼ。ピノノワール100%。華やかで赤系果実のアロマ、スパイス香があり、バランスの良い仕上がり。


 

4)NVエドシック モノポール ブルートップ ブリュット(1500ml)
歴史あるメゾン。1998年に引き揚げられた沈没船から発見されたのはこのアイテムで、80年間海底にあってなお完璧な状態で熟成。ポテンシャルは計り知れません。ピノノワール70%、シャルドネ20%、ピノムニエ10%。


 

5)NV フランク・ボンヴィル ブリュット・セレクション グランクリュ (1500ml)
アヴィーズ村にある小規模生産者。11月末に日本に入荷したばかり。シャルドネ100%。厚みのある仕上がりだが、飲みやすい。


 

6)NVアルフレッド・グラシアン ブリュット(1500ml)
ベースになる全てのワインを樽熟成、樽醗酵させる数少ない生産者。3-4年使用したシャブリ樽を使っているそう。「適度な骨格と円熟さをワインに与えつつ、ブドウ本来の味わいも見失わない堅実な造りは見事」と、阿部さんは絶賛。シャルドネ40-45%、ピノノワール40-45%、ピノムニエ10-20%。


 

7)NVアルフレッド・グラシアン ブリュット(3000ml)
通常ボトルの4倍サイズのジェロボアム。よりまろやかさが際立つような・・・と、これは私の感想です。

 

 

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8)NVペトロワ・モリゼ ブラン・ド・ブラン(1500ml)
白桃や洋ナシノアロマにマグナムらしい酵母の香りが。程よい熟成感が楽しめる。シャルドネ100%。焼きたてクロワッサンとも相性抜群。


 

9)2005ヴェット・エ・ソルベ ブラン・ダルジル(1500ml)
「彼のシャンパーニュを味わったらもう他のものは飲めない」と、シャブリの作り手に言わしめたそうな。シャルドネ100%。日本ではまだお目にかかることが少ない気がしますが、アンセルム・セロスの弟子的なベルトラン・ゴトローのドメーヌなのですね。


 

10)NVドノン・エ・ルパージュ レコルト・ノワール(1500ml)
キリメジャン土壌が叶えるフレッシュで繊細なブラン・ド・ノワール。ピノノワール100%。エレガントな果実味とフィネス。


 

11)NVジョゼ・ミシェル ブリュット カルト・ブランシュ(1500ml)
ピノムニエ70%、シャルドネ30%。熟成型の優雅なピノムニエを造り出すドメーヌ。「シンプルな古典的原理を応用する職人」との評。


 

12)1998ジョゼ・ミシェル スペシアル・クラブ(1500ml)
ピノムニエ50%、シャルドネ50%。リンゴの蜜のようなふくよかな果実味と柔らかい酸味が広がります。


 

13)NVジャクソン・キュヴェ 733 (1500ml)
1898年に創業100周年を記念して発売された「キュヴェ1」から数えて733番目になるといいます。繊細かつ飲み応えのある長い余韻が特徴。老舗ジャクソンは、ナポレオン皇帝からの寵愛を獲得、皇帝自身の結婚式にも振る舞われたというエピソードがありますね。シャルドネ52%、ピノノワール24%、ピノムニエ24%。


 

14)NVフィリポナ ブリュット レゼルヴ(3000ml)
余韻も長く、いきいきと力強いシャンパーニュ。好きですね、これ。

 

 


09122903.jpg 

 

今回は立食式。
どれもシャンパーニュのためにあるようなお料理ばかりが並びました。
海の幸とオリーヴのマリネ
スランス産鴨のスモーク ドライフルーツ添え
スモークサーモンとモッツァレラチーズのサラダ
ミニクロワッサン(あつあつ、酵母の香りがシャンパーニュと合います)
マッシュルームとホウレンソウのキッシュ
ポークのポトフ コンソメ風味
ジャガイモのグラタン
ポルチーニ茸のリゾット(イタリア米カルナローリを使った本格派)
ティラミス(甘さ控えめ)

 

思い残すことなく、シャンパーニュをたくさんいただきました!!

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2009.12.29

再び、西麻布「ラ・ボンバンス」で

先日ご紹介した西麻布の「ラ・ボンバンス」が、年明け、現在の場所から六本木通りを100メートルほど渋谷寄りに引っ越すことになりました。

13席でいっぱいになるちょっと手狭な旧店舗を惜しみつつ、再訪することにしました。

 

本日持ち込んだのは、先日プランタン銀座で購入した、

2002ルイ・ロデレール クリスタル

 

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「世界最古の最もゴージャスなキュヴェ・プレステージュ」――そんな形容詞がぴったりな一品。キュヴェ・プレステージュとは、格付け100%のグラン・クリュで、しかも良作の年に収穫されたブドウのみで造るシャンパーニュをいいます。


 

1876年、ロシア皇帝アレクサンドル2世が専用シャンパーニュとしてルイ・ロデレールに特別に造らせたのが始まりといわれます。もちろん、ボトルも特別仕立ての美しい透明なクリスタル製。

 

当時、皇帝の暗殺を企てる者が爆薬などを忍ばせぬようにと、瓶底が平らになっているのが特徴ですね。

 

 

繰り返しになりますが、自社畑の中でも100%グラン・クリュから選ばれた最高のブドウで、しかもブドウの出来が良い年にだけ造られるシャンパーニュです。シャルドネ45%、ピノノワール55%。瓶詰め後の熟成は6年間にも及び、プレステージ・シャンパーニュの中でも長期熟成を誇るタイプ。澱とともに5年間熟成されることによって、旨みがふんだんに溶け込み、、より深い味わいに。

オレンジがかったグリーンの輝きの残る濃い目のイエロー。柑橘系やフランボワーズなどの香りに続き、豊かで柔らかなアタック、どこまでも繊細でクリーミーな泡が口の中で優雅にはじけます。バターで焼いたクロワッサンやココアのような味わいも。芳醇で骨格もしっかり、心地よい余韻が長続きします。

 

それにしても、正統派ヌーベル・ジャポネーズには、エレガントなシャンパーニュが合います!

 

さて、本日のお料理ですが、旬の素材を生かして、こんな具合・・・

 

近江蕪のすり流し すり柚子と炙り白子、キクラゲ、メカブの薄葛仕立て

 

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じゅれっタイガー

09122603.jpg(タイガーはトラフグにかけてあります! 揚げた皮の食感が楽しい)
 

しらす入りのチーズパン、金目鯛の炙り寿司、ワカサギのフライとバジルタルタル

 

09122604.jpg

 

茶碗蒸し三冠王

09122605.jpg(フォアグラとフカヒレ、それに黒トリュフ。やり過ぎになりがちなメニューなのに、岡元シャフの手にかかると上品にまとまっちゃうから不思議)

 

 

焼き~すみSeikoリゾット


09122606.jpg(せいこ蟹はメスの子持ちずわい蟹のこと。オスと比べて体は小さいけれど、内子と外子、それにとミソがたっぷり。自家製のカラスミも加わって、今日最高の美味!!!)

 

29料理 マロンゾーラ

09122607.jpg(岩手の地鶏の肉料理、最近岡元シェフがお気に入りの栗とゴルゴンゾーラペーストの組み合わせ、そして早くも鹿児島産の焼きタケノコ添え。南北に長い日本列島の自然の恵みの豊かさに、改めて感謝ですね)

 

アラ鍋です。

09122608.jpg(揚げた海老芋がアクセントになっています)
 

09122609.jpgアラ鍋には、やはり日本酒、でしょうか。


十四代「特別本醸造」本丸生詰(山形県村山市、高木酒造)

 


「秘伝玉返し」とありますが、アルコール添加に自社の純米粕取り焼酎が使われることから付けられたといいます。

 

上質な甘味がふくよかに膨らみます。太陽の光をいっぱいに浴びた蜜柑のような芳醇さが味わえて、アラ鍋とベストマッチでした。

 

 

旬野菜の一皿。

 

09122610.jpg今日は、キンジソウのお浸しが付きました。

 

 

このあと、フグ雑炊と、定番の白いコーヒーゼリー+黒ゴマシャーベットが付きました。

 

新店舗に移る「ラ・ボンバンス」にも、来年注目です。

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2009.12.16

久しぶりの西麻布「ラ・ボンバンス」

数か月ぶりに、お気に入りの西麻布「ラ・ボンバンス」に行きました。


シェフの岡元信さんとは、開店以来のお付き合い。

プランタン銀座のエコールプランタンでも定期料理講座を開いていただいています。読売新聞土曜夕刊の料理ページも好評のようです。

料亭「福田屋」で修業した岡元さんの料理は日本の素材を十二分に生かした新日本料理とでもいうのでしょうか。ミシュランで星を獲得してから、なかなか予約が取れなくなって、ご無沙汰していたのでした。

 


今回は、ブルゴーニュの白を持ち込ませていただきました。


 

09121601.jpg2006ピュリニー=モンラッシェ プルミエ・クリュ ル・カイユレ(ドメーヌ・ド・ラ・プス・ドール)


 

19世紀には当時のロマネ・コンティのオーナーが所有していたことでも知られる名門ドメーヌ。

1960年代半ば、名醸造家ジェラール・ポテル氏が受け継ぎ、97年から実業家のパトリック・ランダンジェ氏が新オーナーに。設備を一新し、化学肥料の類を一切使用しない栽培法で改革、深みのあるワイン作りに成功しています。コートドールの中で、畑の区画の取得にも積極的なようです。


プス・ドールといえば、本拠地のヴォルネイ村のモノポール(独占所有畑)が有名ですが、モンラッシェの畑に接している「カイユレ」を手に入れ、2004年からリリースしているピュリニーもなかなかです。


トロピカルフルーツのような果実味にあふれ、白い花や新樽のトースト香もあって華やか。ミネラルもしっかり、引き締まった酸も感じられるのですが、全体的にしなやかでエレガントな世界観にまとめているように感じられました。

 


さて、お料理は・・・

(お品書きにはシェフの駄じゃれ(?)も入っています!)

 

09121602.jpg京都加茂茄子と巻き湯葉 ずわい蟹とキノコの餡かけ

 

 

 

09121603.jpgいくらのお浸し、牛ロースの焼きおにぎり、カワハギの寿司とネギフリット、あぶった白子

 

 

09121604.jpgふぉあぐらチーズ勝Let's トリュフソース リーフbaby

トリュフを一枚一枚はがしていくと、ふぉあぐらカツが顔を出します!

 


09121605.jpgタイガー (トラフグ?のたたきなど)

 

 

09121606.jpg地鶏の炭火焼 マロンゾーラ(マロンとゴルゴンゾーラチーズの組み合わせ) 自家製からすみ最強焼き

 

 

09121607.jpgクエの鍋 豆腐、水菜と焼きネギ、そしてアゲ↑海老芋

 

 

 

09121608.jpg旬野菜の一皿

 

 

09121609.jpg29雑炊 (肉ではなくフグでした!) 

 

 

 

09121610.jpgそして、定番の白いコーヒーゼリー


こちらでは、岡元さんの指南で、日本酒もよくいただきます。

 

09121611.jpg御湖鶴 山田錦 純米酒(長野県・菱友醸造)


諏訪の新星といわれるお酒。兵庫県産の山田錦を65%まで磨き上げた純米酒。

 

大正7年創業の蔵元を、6年前から杜氏で現社長の近藤昭等氏が引き継ぎ、再生しました。

黒曜石の産地、和田峠の天然水を仕込み水として使い、キレのよいさわやかな酸が感じられます。蔵元からのメッセージには、「透明感のある酸味がテーマ」とありました。

新鮮な魚料理と相性がよさそうです。

 

 

 

09121612.jpg開運 吟醸酒(静岡県・土井酒造場)

「開運」の名にひかれていただきました。

能登流杜氏、波瀬正吉氏の技が生きたお酒です。こちらは山田錦を50%まで磨き、長期低温醗酵でじっくり醸された香りが特徴。

果実香がパワフルで、男性的な辛口の印象でした。

 

 

最近の日本酒、特に吟醸酒は、本当にきれいに仕上がっていて、ついつい飲みすぎてしまいます・・・ 

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永峰好美のワインのある生活

<Profile> 永峰 好美 日本ソムリエ協会認定シニアワインエキスパート。プランタン銀座常務取締役を経て、読売新聞編集委員。『ソムリエ』誌で、「ワインビジネスを支える淑女たち」好評連載中。近著に『スペインワイン』(早川書房)