12日目は、 サレルノ→ポンペイ→アマルフィ→ラヴェッロ→ナポリ
いよいよ旅も終盤です。
ポンペイ遺跡は、訪ねられた方もいらっしゃるでしょう。
とにかく広くて、全部回ろうと欲張ると、もう大変です。
ここでは、市民生活の痕跡を見つけるのが、楽しいです。
たとえば、市場では、
ちょっとわかりにくいかもしれませんが、魚の絵が壁面に描かれています。
古代から国際都市で、ギリシャ語、ラテン語など、いろいろな言葉を話す人がいたので、絵表示がとても多いのです。
大理石、よく残っています。
ここから、商店街の入り口。ヴェルヴィオ山が見えます。
これは、大浴場の中に刻まれたモチーフ。そう、テルマエロマエです。
悲劇詩人の家と呼ばれる邸宅の玄関に刻まれた番犬のモチーフ。「猛犬に注意」と記されています。
どこから現れたのか、わんちゃんが私たちのグループにくっついてきて、案内役を務めてくれました。
もちろん、猛犬ではない、おりこうなわんちゃんでした。
ちょっと離れた場所ですが、秘儀荘の壁画「ディオニュソスの秘儀」への入信の様子を描いたフレスコ画。背景には、ポンペイの赤と呼ばれる、美しい朱の色が使われています。中央の玉座に座っているのが、お酒の神様、ディオニュソス。ワイン好きの私は、ツアー中、川島先生から、「ディオニュッシア」と女性形で呼ばれていました。
もう少し、ポンペイのことを知りたいなと思った方は、
ヨミウリオンラインのコラムをどうぞ。
http://www.yomiuri.co.jp/otona/pleasure/ginza/20120831-OYT8T00653.htm
ここから、険しい山道をバスはアマルフィへ向かいます。
そして、アマルフィへ。
今回は街の見学というより、ランチ休憩とショッピングタイム。
私は、ワインショップで、GAYAのバルバレスコをゲット。手作りの紙が有名なので、文房具も要チェックですよ。
ちなみに、アマルフィについては、ヨミウリオンラインで、2010年11月に書いてます。
http://www.yomiuri.co.jp/otona/pleasure/ginza/101112_01.htm
ラヴェッロという小さな街に到着。
ヴィッラ・ルーフォロを見学します。
ワーグナーが歌劇「パルシファル」のクリングゾルの魔法の花園を作曲した場所。
ワーグナーの家が、井戸の奥に残っています。
花園はあちこちに。
ここでは、ワーグナー音楽祭も開かれています。
レモンの木もたくさんありましたよ。
いざ、ナポリへ。
ディナーに向かいます。
ワインは、
2011 Greco di Tufo
Terre degli Angeli
グレコ100%、豊かな酸味の白。
造り手は、テレドーラ。
1978年設立のワイナリーで、こちらも、アリアニコ、フィアーノ、グレコ、ファランギーナといったカンパーニャの地元品種の再発見に一役かったところ。
2010 Rubrato Aglianico
アリアニコ100%。
濃いルビー色の外観ですが、フレッシュなベリーを感じさせて、飲み口は軽やかです。
熟成していないアリアニコの軽い感じは、魚介類中心の南イタリアの食事には、ちょうどいいです。
造り手は、フェウ・ディ・ディ・サングレゴリオ。
紀元1世紀に活躍した古代ローマのグレゴリオ教皇は、旧アッピア街道沿いに広がる丘陵地、サンニオ、イルピニア一帯にブドウ栽培を奨励して、ワイン造りの伝統を築いた人として知られています。フェウディ・ディ・サン・グレゴリオとは、「聖グレゴリオの領地」の意味だそうです。ミラノ大学やナポリ農業大学と共同で農学研究を行ったり、ジャック・セロスとカンパーニャ初のスパークリングワイン造りに挑んだり、カンパーニャワインの新潮流をつくりだしています。
わがままをいって、調理場に押しかけ、
これちょうだい! とお願いした結果、
今晩も、いろいろいただきました。
ピッツアも美味しい!!
オリーブやルッコラがポイントです。
トマトが入ったシンプルなアクアパッツア。この調理法がいいですね。
これも、調理場で見つけたデザート。
カスタードクリームが嫌みない甘さ。
アイスクリームとスイカも食べて、もうお腹いっぱいです。