2012.09.10

南イタリアの旅から(10)~ナポリその1

12日目は、 サレルノ→ポンペイ→アマルフィ→ラヴェッロ→ナポリ

 

いよいよ旅も終盤です。

 

ポンペイ遺跡は、訪ねられた方もいらっしゃるでしょう。

とにかく広くて、全部回ろうと欲張ると、もう大変です。

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ここでは、市民生活の痕跡を見つけるのが、楽しいです。

たとえば、市場では、

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ちょっとわかりにくいかもしれませんが、魚の絵が壁面に描かれています。

古代から国際都市で、ギリシャ語、ラテン語など、いろいろな言葉を話す人がいたので、絵表示がとても多いのです。

大理石、よく残っています。

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ここから、商店街の入り口。ヴェルヴィオ山が見えます。

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これは、大浴場の中に刻まれたモチーフ。そう、テルマエロマエです。

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悲劇詩人の家と呼ばれる邸宅の玄関に刻まれた番犬のモチーフ。「猛犬に注意」と記されています。

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どこから現れたのか、わんちゃんが私たちのグループにくっついてきて、案内役を務めてくれました。

もちろん、猛犬ではない、おりこうなわんちゃんでした。 12070407.JPG

ちょっと離れた場所ですが、秘儀荘の壁画「ディオニュソスの秘儀」への入信の様子を描いたフレスコ画。背景には、ポンペイの赤と呼ばれる、美しい朱の色が使われています。中央の玉座に座っているのが、お酒の神様、ディオニュソス。ワイン好きの私は、ツアー中、川島先生から、「ディオニュッシア」と女性形で呼ばれていました。

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もう少し、ポンペイのことを知りたいなと思った方は、

ヨミウリオンラインのコラムをどうぞ。

http://www.yomiuri.co.jp/otona/pleasure/ginza/20120831-OYT8T00653.htm

 

ここから、険しい山道をバスはアマルフィへ向かいます。

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そして、アマルフィへ。

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今回は街の見学というより、ランチ休憩とショッピングタイム。

私は、ワインショップで、GAYAのバルバレスコをゲット。手作りの紙が有名なので、文房具も要チェックですよ。

ちなみに、アマルフィについては、ヨミウリオンラインで、2010年11月に書いてます。

http://www.yomiuri.co.jp/otona/pleasure/ginza/101112_01.htm

 

ラヴェッロという小さな街に到着。

12070411.JPG ヴィッラ・ルーフォロを見学します。

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ワーグナーが歌劇「パルシファル」のクリングゾルの魔法の花園を作曲した場所。

ワーグナーの家が、井戸の奥に残っています。

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花園はあちこちに。

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ここでは、ワーグナー音楽祭も開かれています。

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12070414.JPGレモンの木もたくさんありましたよ。

 

いざ、ナポリへ。

12070415.JPG ディナーに向かいます。

12070416.JPG ワインは、

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2011 Greco di Tufo

Terre degli Angeli

 

グレコ100%、豊かな酸味の白。

造り手は、テレドーラ。

1978年設立のワイナリーで、こちらも、アリアニコ、フィアーノ、グレコ、ファランギーナといったカンパーニャの地元品種の再発見に一役かったところ。

 

 

 

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2010 Rubrato Aglianico

 

アリアニコ100%。

濃いルビー色の外観ですが、フレッシュなベリーを感じさせて、飲み口は軽やかです。

熟成していないアリアニコの軽い感じは、魚介類中心の南イタリアの食事には、ちょうどいいです。

造り手は、フェウ・ディ・ディ・サングレゴリオ。

紀元1世紀に活躍した古代ローマのグレゴリオ教皇は、旧アッピア街道沿いに広がる丘陵地、サンニオ、イルピニア一帯にブドウ栽培を奨励して、ワイン造りの伝統を築いた人として知られています。フェウディ・ディ・サン・グレゴリオとは、「聖グレゴリオの領地」の意味だそうです。ミラノ大学やナポリ農業大学と共同で農学研究を行ったり、ジャック・セロスとカンパーニャ初のスパークリングワイン造りに挑んだり、カンパーニャワインの新潮流をつくりだしています。

 

 

わがままをいって、調理場に押しかけ、

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これちょうだい! とお願いした結果、

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今晩も、いろいろいただきました。

ピッツアも美味しい!!

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オリーブやルッコラがポイントです。

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トマトが入ったシンプルなアクアパッツア。この調理法がいいですね。

 

これも、調理場で見つけたデザート。

カスタードクリームが嫌みない甘さ。

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アイスクリームとスイカも食べて、もうお腹いっぱいです。

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永峰好美のワインのある生活

<Profile> 永峰 好美 日本ソムリエ協会認定シニアワインエキスパート。プランタン銀座常務取締役を経て、読売新聞編集委員。『ソムリエ』誌で、「ワインビジネスを支える淑女たち」好評連載中。近著に『スペインワイン』(早川書房)