11日目の行程は、ヴェリア→パエストゥム→サレルノ
パルメニデスが創設したギリシャ哲学エレア派の拠点、ヴェリア(エレア)。
すばらしい遺跡が残っています。
ヨミウリオンラインのコラムをチェックしてみてください。
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http://www.yomiuri.co.jp/otona/pleasure/ginza/20120810-OYT8T00675.htm
このころ、古代ギリシャ人は随分と活発に移動して、植民地をつくっています。
ヴェリアで古代ギリシャ人が歩いた道を歩きました!
お次のパエストゥムは、遺跡の保存状態がすばらしいところです。
まずは、ランチで腹ごしらえ。博物館隣りの評判のリストランテで。
ここの名物は、まず、フレッシュなトマトクリームソースのニョッキ
それと、モッツァレラチーズ! ツアーリーダーの川島先生が太鼓判!!
では、博物館に向かいます。
サレルノの「TSUNAMI」に関する特別展示がありました。
博物館の目玉は、石棺の上蓋に描かれた絵です。
ギリシャの大神殿がきれいに保存されています。
土に埋もれていて、発見が遅れたのがよかったようです。
では、この日の宿泊先、港町のサレルノへ。
街中の路地から、聖堂がみえます。
この路地にあったリストランテへ。
さあ、カンパーニャ州のワインを飲みましょう。
2010 Fiano di Avellino Pietramara
フィアーノ種100%です。麦わらがかったイエローです。白桃やアーモンドの香りが広がり、ミネラル感も十分。繊細さが感じられる白です。
生産者はイ・ファヴァーティ。祖父が1915年に設立したワイナリーを、ピエールとジャンカルロ兄弟が復興、若手醸造家を迎えて、評価はめきめき上がっているそう。
2000年初リリースで、グレコ、フィアーノ、アリアニコといった地品種の単一品種で勝負しています。
次に、大好きな品種、ファランギーナを。
2011 Guardia Sanframondi Falangina
ファランギーナ100%。
外観は、上記のフィアーノ種100%のワインよりちょっと濃いめのイエロー。
熟し始めたリンゴの香りがします。後味の不思議な苦みが好きです。
生産者は、アイア・ディ・コロンビ。内陸部ベネヴェント県の山に囲まれたグアルディア・サンフラモンディにあるワイナリー。地中海からの温暖な風と山から吹き下ろす冷たい風が、ミクロクリマを作り出しているのです。
典型的な家族経営で、年間生産量4万5000本。以前は量産タイプで組合に売っていたところですが、2003年から自社瓶詰めをはじめ、質にこだわったワイン造りに切り替えています。
もう1本は、日本でも知られる
2010 Lachryma Christi del Vesuvio Rosso
ピエディ・ロッソ100%。
ヴェスヴィーオ山のふもとで造られているワイン。
ヨミウリオンラインでは、ヴェスヴィーオ山登山のあと、休憩地点でこのワインの白を飲んだことを書いています。
http://www.yomiuri.co.jp/otona/pleasure/ginza/20120831-OYT8T00653.htm
カシスの香りがある、柔らかい口当たりの赤です。スパイシーなニュアンスがあります。
カンパーニャのリーダー的存在、マストロベラルディーノのものです。1878年創業の老舗。地元品種にこだわり続け、タウラージもフィアーノ・ディ・アヴェリーニョも、DOCGにまで上り詰めることができたのは、このワイナリーのお陰と、だれもが認めています。
リストランテのご主人も、「やっぱりうまいよ、ここのは」と言っていました。
イタリア政府から、ポンペイ遺跡から発掘されたブドウ畑でワインを造るプロジェクトを唯一委託されているところでもあります。
料理は、タパスのように、いろいろ注文してみました。
イワシのマリネは鉄板です。シラス入りの焼きリゾットが絶品でした。