2012.08.25

南イタリアの旅から(4)~シチリア・シラクーサ

南イタリアの旅5日目は、

アグリジェント→ノート→シラクーサ

いよいよシチリアの旅も、ギリシャ植民都市の栄華のハイライトを訪ねる場所に近づきます。

アグリジェントでランチを終えて、ノートに向かいます。

ここは、1600年代の大地震で街全体がほぼ瓦解、16キロほど離れた場所に引っ越したニュータウンで、バロック都市として再生されました。

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貴族の館のバルコニーを支えるのは、水兵たちを迷わせるセイレーン。

バロックしてます。

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ここは図書館として保存されていますが、ふつうの家のバルコニーもおしゃれです。

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この街が気になったら、ヨミウリオンラインのコラムを読んでみてください。

http://www.yomiuri.co.jp/otona/pleasure/ginza/20120824-OYT8T00630.htm

 

 店先では、ワインやら操り人形やら、

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 ピメント入りの魚の稚魚の塩辛みたいなのがおすすめ。

それから、ドライトマトが1.5ユーロで安いし、特産のピスタッチオ入りのジェノベーゼソースはパンに塗ってワインのおつまみに。

 

夜はシラクーサ泊まり。

旧市街、オルティージャ島のレストランへ。港に面した地元の素朴なレストランです。

 

12062707.JPGワインも地元価格。10-15ユーロで楽しめます。

のどを潤すのに、まずはロゼワインをいただきました。

2011 Eolo Rosato

30%ネロ・ダヴォラ、30%シラー、40%サンジョヴェーゼ。

ぎんぎんに冷やして、水代わりみたいに、飲んでしまいました。

あれ、気がついたら、こんなになくなっちゃって・・・。

前菜の野菜のカポナータなどと一緒に。

 

 

 

 

 

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この日は、白尽くしで。

2011 Surya Bianco

インソリア70% シャルドネ30%。

白い花系の香りとエキゾチックなフルーツの香り。

インソリアのアーモンドの風味はこの島では捨てがたいものになってきました。

造り手のジャンニ・ゾニン・ファミリーは、アグリジェントの北のカルタにセッタも位置します。

oasis of the traditions which we wan to defend. がキャッチフレーズ。

先住民シクリの王にちなんでつけられたらしい醸造所の名称は、Principi di Butera。

 

 

12062709.JPGグリッロ100%。

プーリア発祥の品種ですが、フィロキセラの蔓延で、シチリアに移り、1930年代には、シチリア島の60%で栽培されていたのだとか。

マルサーラの主要品種ですが、辛口の白にも仕上がります。

生産者はPollaraファミリー。

ここは、パレルモから車で内陸に1時間ほど。

「ゴッド・ファーザー」で知られるコルレオーネ村唯一のワイナリーです。

岩山に張り付くように位置する村には、さんさんとシチリアの太陽が降り注ぎます。

「ゴッド・ファーザー」のラストシーンでは、主人公が、このコルレオーネの赤ワインを飲みながら、ブドウ畑の下に崩れるようにして天国に旅立つ姿がありました。

 

 料理は、リゾットを中心に、

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12062712.JPG 12062713.JPGデザートワインに、

Moscato di Sirakusa.

モスカートは、ここシラクーサやノートの特産。

輝くゴールドイエローの外観、

フローラルで、嫌みのない甘みが魅力的。

 

 

 

 

 

 

 

 

デザートは、シチリア名物、リコッタで作ったクリームのカッサータを砂糖でコーティング。特産のピスタッチオ風味です。

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外に出てみると、月がきれいでした・・・

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 翌日は、シラクーサの旧市街を探索。

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12062717.JPG 12062718.JPGチーズやソーセージ、どれも美味しそう!

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12062720.JPGこんなユニークな人形たちにも魅惑されます。

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シラクーサの考古学地区を歩きました。

ヨミウリオンラインのコラムに詳細があります。

http://www.yomiuri.co.jp/otona/pleasure/ginza/20120810-OYT8T00673.htm

 

考古学博物館の目玉は、ランドリー名のヴィーナス。

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こちらは、ファサードにバラ窓が施されているサン・ジョヴァンニ・エヴァンジェリスタ教会。

カタローニア式アーチがバランスよく。ギリシャ時代のカタコンベに通じているとか。

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近くのカフェで、きょうはナスとトマト、サラミが載ったピッツアとビールでランチ。

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今回のシラクーサのガイドさんは、バイクに乗ったナイスミドルでした!

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永峰好美のワインのある生活

<Profile> 永峰 好美 日本ソムリエ協会認定シニアワインエキスパート。プランタン銀座常務取締役を経て、読売新聞編集委員。『ソムリエ』誌で、「ワインビジネスを支える淑女たち」好評連載中。近著に『スペインワイン』(早川書房)