2012.08.18

南イタリアの旅から(1)~シチリア・パレルモ

この夏、シチリア島を中心に南イタリアを旅しました。
旅の日記は、ヨミウリオンラインに連載しています。
 ↓
http://www.yomiuri.co.jp/otona/pleasure/ginza/20120720-OYT8T00697.htm

 

ここでは、その旅のワインや料理を中心にまとめておきます。
 

まずは、2日目のシチリア島・パレルモから。
旧市街のバッラロ市場は、まさに下町の活気あふれる市場でした。
 フレッシュな野菜、
 特産のカジキマグロ、

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ペコリーノにカッチョカヴァッロ、塩蔵のリコッタなどのチーズ・・・。

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ノルマン王宮からほど近いところ、ランチに寄ったバールでは、

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シチリア名物のアランチーナという揚げたおにぎり、ライスコロッケをいただきました。

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定番のチーズとハムの組み合わせ。ボリュームがあって、1個でお腹がいっぱいになります。ほかに、バジルソースやミートソースなど、中身はいろいろ。米を使った料理はシチリアにはいろいろありますが、アラブ人が持ち込んで食材です。

バールには、クスクスや、アーモンド生地(パスタ・レアーレ)で果物を模したマルトラーナも並んでいました。

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 この日のディナーは、やはり旧市街の'a cuccagna。

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 入り口を入ると、オリーブなどの前菜や新鮮な魚が迎えてくれます。

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 ミニチュアの人形もどこか趣がありますね。

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ワインは、シチリアの定番! ドンナ・フガータ(Donna Fugata)を。


 

白は、Darmarino 2011


シチリア土着品種のアンソニカ、カタラットを中心に、グレカニコとシャルドネをブレンド。レモンやオレンジの柑橘系の味わいに、カモミールのようなフローラルな香りも加わって、海風を感じさせる爽やかさ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 


12062416.JPG赤は、Sherazade 2010


ネロ・ダヴォラ。ブラックカラントやサワーチェリー、ミネラル感もあり、バルサミコなど凝縮された香りのニュアンスも。

 

 


生産者のジャコモ・ラロー氏は、150年以上の歴史あるマルサラ造りの家に生まれ、それを基盤に近代的なワイン醸造を発展させています。シチリアでは注目の生産者の一つ。
 「ドンナ・フガータ」は、「逃げた女性」という意味。18世紀末、ナポレオン戦争が始まり、ナポリを支配していたスペイン・ブルボン王朝のフェルナンデス4世の王妃マリア・カロリーナが、同社のブドウ畑に逃げてきたことから名付けられたのだとか。
 シチリア原産の品種、アンソニカやネロ・ダヴォラ、ジビッポなどにこだわりをもって造っているようです。印象的なエチケットは、米国人デザイナーが担当。世界中にコレクターがいるというのもうなづけます。

 


料理は、前菜に、パネッレというひよこ豆(エジプト豆)の粉でつくった平たい油揚げにカッチョカヴァッロのグリル。

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ほかに、魚介サラダ、牛肉ハムのブレザオラ、ムール貝の蒸し煮など。
パスタは、ナスとバジリコ入りトマトソースにリコッタチーズをたっぷりかけたペンネ・アッラ・ノルマ。それに、やはり一度は試したいイカスミのパスタ。

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魚のグリルは本当に種類が豊富。

メカジキのグリルもレモンを添えて、シチリアの定番中の定番。

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デザートに、セミフレッドという冷菓を。新鮮なリコッタで造ったクリームにアーモンド粉がミックスされ、ソフトな食感が楽しめました。

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永峰好美のワインのある生活

<Profile> 永峰 好美 日本ソムリエ協会認定シニアワインエキスパート。プランタン銀座常務取締役を経て、読売新聞編集委員。『ソムリエ』誌で、「ワインビジネスを支える淑女たち」好評連載中。近著に『スペインワイン』(早川書房)