2010年7月アーカイブ

2010.07.30

知る人ぞ知る路地裏の文具店

日本語のもと「五十音」を店名に

  • (左)「天賞堂」のキューピッドもヴァカンススタイル?(右)「五十音」は、ボールペンの手づくり看板が目印

 銀座には、文房具探しのための散策ルートというのがある。

 明治創業の老舗の「伊東屋」、与謝野鉄幹・晶子夫妻が名付け親の「月光荘画材店」、新規参入の「東急ハンズ銀座店」、こだわりの文具をそろえたプランタン銀座の「スコス」……そして、銀座4丁目の路地裏にある小さな店「五十音(ごじゅうおん)」である。

  • 路地裏へと進むと、赤い鳥居の前にお店のサインが……

 並木通りの宝飾店「天賞堂」のシンボル、キューピッド像にうながされるようして、路地裏へと進んでいくと、宝童稲荷の赤い鳥居の真ん前に、「五十音」の看板がちらりと見える。

 6年ほど前にオープンしたこの店の若き女性オーナー、宇井野京子さんが注目したのは、ボールペンと鉛筆。

 「書き言葉で五十音は、基本ですよね。言葉もきれいですし、面白いかなと思って名付けました。ときどき『いそねって読むのですか?』なんて、質問も受けますけれど」と、店名の由来を教えてくれた。

直感的に使える道具の面白さ

  • 宇井野さんを文具フェチにしたフィックスペン(著書「ボールペンとえんぴつのこと」より)

 文房具愛好家というよりも道具フェチになったのは、子どものころ、黒いメタリックのカランダッシュのフィックスペンを両親からプレゼントされたのがきっかけ。

 ボディには万年カレンダーが刻まれていて、ユニークな7面体だった。子どもには不似合いなクールな外観が気に入り、何か大切なことを書くときしか使わなかった。それでも、芯は丸くなる。けれども、芯の削り方がわからない。

 ある日のこと、だれに教わるともなく、突然ピンとひらめいた。「ノック部をはずした内部に芯を削る部分を発見して、実に美しく削ることができまして。その瞬間、もう道具って、スゴイ、スゴイ、道具ラブ! と叫びそうになりましたっけ」

宝童稲荷のご利益?

  • (左)「五十音」の店内には、ゆったりとした時間が流れる、(右)宝童稲荷は、明治から起業家の守り神

 デジタルの時代――とはいえ、「私が生きている間は、文字を書く人たちがまだまだ残っているはず。時代に逆行するアイテムや流行の中で生き残れなかったモノたちの安息の地があってもいいのでは……」との心意気から、店を開くことに。

  • (左上)アメリカ人デザイナーから贈られた「ペンの神様」(著書「ボールペンとえんぴつのこと」より)、 (右上)「自分が気に入ったものだけを置いています」と、オーナーの宇井野京子さん、(左下)純銀のボールペン筒(手前)はお宝のひとつ、(右下)A5サ イズの特製ノートカバーはペンホルダー付き

 学校の前にある文房具屋さんのように、何かのついでに自然と立ち寄ってもらえる感じにしたいと、駅やデパートに近いといった条件で物件を探した。

 銀座以外の繁華街でも随分探して、かなり難航していたのだが、ある夜、銀座の路地裏の物件がパソコンでヒット。翌日内見し、個人の大家さんだったことも幸いして、すんなり契約ができてしまった。

 「内見した帰り、店の向かいの宝童稲荷に、ここでオープンできますようにって願をかけたら、本当に思い通りになっちゃった。キツネにつままれたような気持ちでした」

 「五十音」があるあたりは、その昔、弥左衛門町と呼ばれていた。明治35年ごろの地図をみると、現在の電通、味の素をはじめ、第一徴兵保険(のちの東邦生命)、黒沢タイプライター、諸星インキなどの創業の地として印されている。「成功を収めた起業家の登竜門」の場にお稲荷さんが鎮座されているというのは、意味のあることなのだろう。

不思議な「ペンの神様」

  • (左)書きやすそうな鉛筆がいっぱい、(右)鉛筆削りも、こんなにかわいい

 不思議なことはほかにもあった。

 まだ店舗という基地がなかったころ、多くの業者が剣もほろろだった中で、単身ニューヨークに乗り込んで行った宇井野さんの話にしっかり耳を傾けてくれたアメリカ人のペンデザイナーがいた。その彼は、商品を卸してくれただけでなく、6本の手を持つ不思議なペンホルダーを贈ってくれた。

 「それを持って帰国した直後に、銀座の物件は決まるわ、吸い寄せられるようにして商品は集まってくるわで……。私は『ペンの神様』だと思っています」

 オープン当初はとにかくできるだけの種類をそろえなければと焦りに似た衝動にかられたこともあったが、結局、「自分が気に入ったものだけを置く」というコンセプトに落ち着いた。

 「専門店というよりも、ボールペンや鉛筆を偏愛している偏売店、ですね」

鉛筆文化を支えたい

  • 宝探しをしているような楽しい気分にしてくれる

 3坪の店には、65円の鉛筆から65万円のエナメル細工のペンまで、様々な文房具がおもちゃ箱を引っくり返したかのようにところ狭しと並ぶ。革の鉛筆キャップや木の補助軸、セルロイドの筆箱など、なんとも懐かしい商品もある。

 日本人ならば、だれもが手にしたことのある鉛筆……。これほど自分の感情を上手に、しかも手軽に表現できる道具はほかにないだろう。

 「鉛筆製造は東京の地場産業の一つ。でも、下町の鉛筆工場が次々と姿を消していくことは、時代の流れとはいえ、ちょっと寂しい気がします」

 ご近所の老舗の主たちが、まるで娘の面倒をみるかのように、飛んで来て様々な相談にのってくれるのも、「街を愛し、人を愛し、そして義理人情に厚い銀座ならでは」と強調する。

 鉛筆文化を微力ながら支えつつ、小さな店だからこそできる銀座への恩返しは何だろう……宇井野さんはそう考えながら、日々仕事をしているという。

(プランタン銀座取締役・永峰好美)

ボールペンとえんぴつの店「五十音」

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2010.07.23

名店の味と季節の器使いを学ぶ

自宅サロンで料理教室

  • 「和食器のコーディネートは自由な発想で」と、「東哉」の松村晴代さん

 昨年11月27日付の小欄に書いた、銀座8丁目、金春通りにある「東哉(とうさい)」の松村晴代さんから、なんだか楽しそうな自宅での料理教室のお誘いをいただいた。「東哉」は、小津安二郎が愛した京焼の老舗として知られる店である。

 単に料理の作り方を学ぶだけでなく、季節に合わせた和食器の取り揃え方が学べると聞いて、お邪魔することにした。

  • ベランダからブドウ棚越しに東京タワーが望める

 靖国神社にほど近い、11階建てのマンションの最上階には、住民共有のパーティースペースがあって、ソファやダイニングテーブルなどがそろっている。それとは別に、本格的な調理実習ができる部屋まである。

 ベランダに出れば、ブドウ棚の緑がまぶしく、夏の日差しの向こうには東京タワーが望める。夕涼みをしながらの生ビールがさぞおいしいだろうな、などとあれこれ空想させる場所であった。

和食器の色合わせは自由に、軽やかに

  • 和食器を使った夏の涼やかな食卓コーディネート

 パーティースペースには、すでに松村さんが選んだ和食器による、夏の涼やかな食卓コーディネートが披露されていた。

 一茶の句が書かれた掛け軸には、ボタンとオトギリソウを生けた竹かごが寄り添う。お香立てはシルバーの金魚型で、それに合わせて香皿も大きな目玉のキュートな金魚柄。

  • (左上)青のイメージでまとめた様々な酒器、(左中央上)朝顔型の小器がアクセントに、(左中央下)簾のテーブルマットが涼しげだ、(左下)箸置きにも波型を配して、(右上)お香立ても香皿も金魚をデザイン、(右下)徳利の首に波のデザイン

 (すだれ)のテーブルマットをはじめ、4種類の酒器は、ブドウの葉の文様、「渦潮」といわれる渦巻き柄、青のグラデーション……。目を凝らすと、一つひとつに工夫がいっぱいだ。徳利の首の部分や笹舟型の箸置きには、「青海波(せいかいは)」と呼ばれる波のデザインが施されている。深く美しく輝きのある青の器は、朝顔を連想させる。

 そのどれもこれもが、すっきり涼やかな演出のアクセントになっている。

 「色合わせは自由な発想で、軽やかに。素材も陶器、磁器やガラスを取り混ぜて選ぶのがいい。洋食器のようにセットでずらり並べてしまうと、野暮ったくなります」と、松村さんはアドバイスしてくれた。

ミシュランの味を実習!

  • (上)料理の指導をしてくれた銀座「うち山」の内山英仁さん、(左下)プロの包丁さばきにうっとり、(右下)魚素麺が湯の中を美しく泳ぐ

 別室に移動して、いよいよ調理実習である。料理の指導は、銀座2丁目にあるミシュラン星付きの日本料理店「うち山」店主の内山英仁さん。

 本日のメニューは、加茂ナス田楽、スズキのかまの酒蒸し、イチジクと稚アユの煮おろしあんかけ、フルーツトマトゼリーかけ・魚素麺(そうめん)添えの4品。

 小欄は料理コラムではないけれど、実習で印象に残ったことだけでもぜひお伝えしたいと思う。

 密度が高くてずっしり果肉が詰まった賀茂ナスは、みずみずしくいかにも美味しそうだった。皮をむくときには、包丁を固定してナスをゆっくり回していくと、包丁の目が美しく入ると教わった。プロの包丁の技に、しばしほれぼれと見入ってしまった。

  • (左上)加茂ナス田楽、(右上)スズキのかまの酒蒸し、(左下)イチジクと稚アユの煮おろしあんかけ、(右下)フルーツトマトゼリーかけ・魚素麺添え

 田楽用みそは、白みそ1キロに対して、卵黄1個、砂糖100グラム、酒1合を合わせて、密封して30分蒸す。卵を使うので「玉みそ」という。保存できるので多めに作り、ゴマを足して田楽みそに、木の芽を入れて木の芽みそにと、応用がきく。

 魚素麺を自分で作ったのは、初めてだった。トコロテンの突き棒をさらに武骨にしたような専用道具に魚のすりみを入れて、煮立ったなべの中に絞り出してゆで上げる。ぎゅっと絞り出すのに意外に力が必要だった。乳白色の毛糸がなべの底に渦を巻きながら溜まっていく様は美しかった。

 4つのメニューの中で、自宅で試してもとても美味しくいただけたのが、イチジクと稚アユの煮おろしあんかけである。

 稚アユはもちろんだが、イチジクも小麦粉をまぶして丸ごと揚げるところが面白い。170度でイチジクを半生状態にからりと揚げてから、少々温度を上げて、今度は稚アユをしっかり揚げることがポイントだ。

 だし汁360ccに、みりん30cc、薄口しょうゆ40ccを温め、ダイコンおろしを加えて、煮立ったら水溶き片栗粉でとろみをつける。刻んだ九条ネギはたっぷりと。

 本格的な料亭の味(?)に、ちょっとだけでも近づいた気がして、私としてはかなり満足のいく仕上がりだった。

個性とセンスで季節を演出

  • ガラスのモダンなテーブルに和のお敷を合わせる

 さて、パーティースペースに戻り、料理を供する。ガラスのモダンなテーブルに、塗りのお敷が違和感なく溶け込んでいた。

  • (上)愛らしい「波千鳥」のデザイン、(下)湯のみもご飯茶碗も夏の季節が盛り込まれて

 ここにも、涼感を誘うアイデアがあちこちにあった。扇型の箸置きは、浜辺を飛び交う愛らしい千鳥柄。湯のみにアジサイの花が咲き、平たいご飯茶碗には、すがすがしい空を思わせるスカイブルーのブドウ柄が映える。

 「和食器のテーブルコーディネートは、どうにでもなるから楽しいのよ。その人の個性とセンスで決まるのですから」と、松村さん。

 センス……、かあ。

 箸置き一つでも、お香立て一つでも、季節感を演出できる和食器の醍醐味を堪能したひとときだった。

 (プランタン銀座取締役・永峰好美)

 ◆巧芸陶舗 東哉

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2010.07.02

ろうそくが点された、夜のギャラリーを巡る

カナダ発祥の「キャンドルナイト」

  • 「K’s Gallery」の壁際をたどっていくと……

 ろうそくの灯りがこんなにも温かいものなのか――再発見させてくれるイベントが、週末の東京・銀座で行われた。

 「トウキョウミルキーウェイ」という団体が主催する「銀座☆夜のギャラリー巡り」である。銀座界隈に点在するギャラリーを、アーティストの案内人と一緒にいくつかはしごするという内容だ。この日に限って、照明を落としたギャラリー内にはろうそくが置かれていて、薄暗い中でその灯りを頼りにアートを鑑賞する。

  • 増山麗奈さんの即興アート

 照明を消してろうそくの灯の下で過ごしてみようという「キャンドルナイト」の企画の一環。

 もとをたどれば、カナダで原子力発電所の建設反対を訴える自主停電運動がきっかけだった。「原発反対を100万回叫ぶよりも、一人ひとりが日常生活で電気を点けない時間を体感していく方が本当に平和な暮らしにつながる」との考え方から、日本では、2003年の夏至日(6月22日)に「100万人のキャンドルナイト」がスタート。毎年、夏至と冬至の夜を中心に開催されている。

 また、その前後の期間には、今回ご紹介するギャラリー巡りのような様々なイベントが全国各地で行われており、年々参加者も増えている。今年は、もう1つの浅草橋でのギャラリーツアーと合わせると、100名近くが参加した。

薄明かりの中、感覚を研ぎ澄ませて

  • (上)LEDを使った桐村茜さんのボックスアート、(下)パフォーマンスをする黒田オサムさんに目が釘付けに

 6月の最終土曜日の午後7時。私が選んだツアーのメンバーは、銀座1丁目の「K’s Gallery」に集合した。

 壁際の床に並ぶろうそくの灯りをたどっていくと、スペースの奥に、インパクトのあるアートを発見。反戦活動家としても知られる増山麗奈さんの即興アートだった。

 広島の原爆被爆者である丸木位里、俊夫妻作の「原爆の図」にインスピレーションを受けて描いたという。日本人が決して忘れてはならない戦争の悲惨な記憶だが、フロアに置かれた家族の絵にはどこか安らぎが感じられ、静かな祈りの気持ちへと導いてくれた。それは、周囲に灯る高野山から取り寄せたろうそくの灯りに守られているせいだろうか。

 LEDを使った壁際のボックスアートは、桐村茜さんの作品。薄暗い空間の中で、黒田オサムさんの即興パフォーマンスが演じられた。パリ・コミューンで活躍したルイーズ・ミシェルや、日本のダダイズムの中心的思想家の一人だった辻潤をモデルにした、硬派のテーマ。ぴーんと張りつめた空気の中で、「パリ・コミューン」も「ダダイズム」もあまり縁がないといった風に見受けられた若者たちも、しばし歴史をさかのぼり、時の流れを楽しんだようだった。

 では、二番目のギャラリーに出発だ。ろうそくの灯りが頼りだったギャラリーから銀座の街に出ると、普段見慣れているはずのネオンが痛いくらいにまぶしい。

移動中の灯りも「行灯」で

  • 行灯を携えた案内人とともにギャラリーツアーがスタート
  • (上)「アートスペース銀座ワン」の写真アート、(下)「純画廊」は、海と宇宙の神秘がいっぱい

 行灯(あんどん)を持った案内人に促されて、銀座1丁目の銀座アパートメント(現・奥野ビルディング)に向かった。

  • 小さなギャラリーが集まる奥野ビル

 ここは、2009年1月23日の小欄の最後の方で紹介したことがあるが、私のお気に入りのスポットでもある。

 昭和初期、作詞家の西条八十が住まいにしていたアパートで、いまは20近くの小さなギャラリーが入居している。

 訪ねたのは、2階にある2つの画廊。

 「アートスペース銀座ワン」では、「鼓動」というタイトルの興味深い写真アートに出会った。ここでは背後からスポットライトが当てられ、床に置かれたろうそくの灯りにもシンクロして、不思議な躍動感を醸し出していた。

 純画廊の「夏が来る!」では、海と宇宙の神秘や謎の魅力に一瞬にして引き込まれた。蒸し暑い東京の夏を吹き飛ばすような、清涼感も感じさせる若手作家の作品だった。

目に映るもの全てがアートに

  • (上)昭和初期に建てられたヨネイビルの隣りにある「ギャラリーG2」、(下)「ギャラリーG2」の入口

 お次は、2丁目の「ギャラリーG2」へ。機械類の輸出入を専門にしていた米井商店が本社ビルとして昭和初めに完成させたヨネイビル(東京都選定歴史的建造物)隣りの建物にある。

 ここでは、キャンドル作家のmeggyさんが、真っ赤なバラをあしらったり、パステル調のやさしい色を集めたり、雰囲気の違うさまざまなろうそくアートを披露していた。見上げると、真紅のゴージャスなシャンデリアが展示されている。それもろうそくだと聞いて、王宮にいるごとくロマンチックな気分が倍増した。絵画担当の33STRIKEさんとのコラボレーションもポップな感じで楽しい。「まったく打ち合わせなし」と聞いて、これまた驚いた。

 最後は、15分ほど銀ブラしながら8丁目の「ギャラリーナミキ」へ。美大の通信講座で学んだという鷺たまみさんの、陶による造形作品の個展。銀座並木通り沿い、ガラス張りの奥に広がるスペースで、何かがうごめいているような“生命の叫び”的なるものを感じたのは、私だけだっただろうか。

 会場に入り、ろうそくの灯りの中にたたずむ参加者たちの談笑風景を背景にして作品を見直すと、それ自体が薄暗闇のアートになっていることに気づく。

 銀座の片隅で、静かな時間が過ぎていった。

  • (左)ポップな絵画と相まって不思議な効果が、(右)パステル調でやさしい灯り
  • (左)ろうそく自体がアートに、(右)キャンドル作家meggyさんのシャンデリア
  • (左)「ギャラリーナミキ」の鷲たまみさんのアート(立ち姿がご本人)、(右)参加者も立派なアート作品に

 (プランタン銀座取締役・永峰好美)

 ◆トウキョウミルキーウェイ

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永峰好美のワインのある生活

<Profile> 永峰 好美 日本ソムリエ協会認定シニアワインエキスパート。プランタン銀座常務取締役を経て、読売新聞編集委員。『ソムリエ』誌で、「ワインビジネスを支える淑女たち」好評連載中。近著に『スペインワイン』(早川書房)