大好きなフレンチレストラン、以前にもご紹介したことのある白金の「シェ・トモ」が、銀座に新しい店をオープンしました。
銀座1丁目の新ポーラ銀座ビルの11-12階。プランタン銀座からも近いところ。
銀座に進出すると、料金設定が上がるかまたは料理の量が控えめになるか、といった店が多い中、料金は、ランチコース2890円、ディナーコース5780円と、今まで展開していたリーゾナブル価格をキープ。オーナーシェフの市川知志さんの心意気が感じられます。
11階は気軽にワインを楽しめるカウンターが中心。12階は落ち着いたダイニング・スペースです。おしゃれでかつ バランスのいいカラトリーは、イタリアブランドのサンボネでした。
ハウス・シャンパーニュには、アヤラを採用。
いきいきとした味わいの中にも、アーモンドのような香りのニュアンスが広がり、最初にいただく、豚のリエット(昔から大好物!)や定番の「ウニの貴婦人風」との相性もなかなか。バゲットは、プランタン銀座内に店舗があるビゴさんのを使っているそうです。
今回の料理で一番感動したのは、森のキノコ三昧、セップ茸、ジロール茸、ムースロン茸、トランペット茸などの寄せ造り。
肉厚な歯ごたえ、フルーツのような香り、まろやかな味わい。これ、キノコの旬のうちにもう一度食べたいなあ。
お得意の野菜30種類の盛り合わせ。
ワインは、特別に、カリフォルニアで買って来たものを持ち込ませていただきました。
2000アロウホ カベルネ・ソーヴィニヨン(アイズル・ヴィンヤード)
久しぶりに飲みました!
力強い色調でしっかりしたタンニンを感じますが、口に広がる味わいは、とってもエレガント。
ソムリエの大芦一人さんも一言クールに、「美味しいですね」。
ワイナリーは、ナパの最北部、温泉地としても有名なカリストーガ地区にあります。
醸造施設は木造でとてもシンプル。
9月に訪問したときは、ちょうどブドウの収穫期。
ヒスパニックのブドウ摘みが、陽気に歌いながら一粒一粒手摘みしていました。
オーナーは、1990年からバート&ダフネ・アロウホ夫妻。2000年から、ミシェル・ロランがコンサルタントとして参加し、自然界のリズムでブドウを育てるビオデナミを実践しているので、1990年代と2000年代のリリースで、比べてみるのも面白そうです。
次のメニューは、ムラサキイモのポタージュ。お芋のスイートパワーが広がります。
メインのお肉のプレート。いつもながらおいしい!
チーズもしっかりいただきます。
それに合わせて、ボルドーのメドックとソーテルヌを勧められました。
私は、左のメドックを選びましたが・・・
1996 シャトー・ラ・ゴルス
メドックのクリュ・ブルジョワですね。
シャトー・マルゴーやレオヴィル・ラスカーズなども手がけるエリック・ボワスノ氏が醸造コンサルタントを務めているそうです。
オーク樽18か月熟成で、結構樽の香りがしました。青カビチーズやウォッシュタイプの、おいしさが倍増です。
さて、デザートは、素材をテーブルまで見せに来てくれます。
グレープフルーツやパイナップル、それに旬のフルーツがあるときにはその味を生かして作られる、市川シェフのオリジナリティ全開の「大地の恵デザート」なんですよ。果物を焼いたり焦がしたり、ジェリーやソルベとの組み合わせが楽しいのです。
ハーブティーは、ペパーミントとジャーマンカモミール、ベルベーヌをブレンド。
ごちそうさまでした!