2009.09.11

横浜中華街で中国ワイン

今年は横浜開港150周年の記念の年。


1853年(嘉永6年)にペリーが来航、翌1854年(安政元年)に再来航と日米和親条約の締結、そして、1859年(安政6年)の横浜開港につながる、というのが歴史の流れです。


横浜に行く用事があったので、中華街に寄ることにしました。


横浜中華街も、誕生150年なんですね。

横浜開港資料館では、中華街の歩みをたどる企画展も行われていました(10月25日まで)。

 

開港後まもなく横浜にやって来た中国人は、外国人居留地の一角に住み、西洋人と日本人の貿易の仲立ちなどをしながら横浜に華僑社会を根付かせたといいます。


遅めのランチは、「ペリー来航の間」があるホテル・ニューグランドで、名物のカレーを。

ここのクラシックなボールルームが好きです。


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09090302.jpg1927年(昭和2年)に開業した同ホテルは、初代総料理長にパリからスイス人のサリー・ワイル氏を招聘。

「コック長はメニュー以外の如何なる料理にても御用命に応じます」として、ア・ラ・カルトメニュー(一品料理)を取り入れ、また、服装や形式にとらわれない自由な雰囲気の「グリル」スタイルを導入したことで知られます。


09090303.jpgカレーライスは、開業時よりメニュー化されていて、マンゴ、マンゴチャツネ、チーズ、ラッキョウ、福神漬、パイナップル、オニオンフライ、ココナッツ、ボンベイダック、ピクルスの10種類の薬味が振る舞われました。

 

戦後の接収時には、GHQの将校たちにスナックとして愛されたといいます。

 

ここのカレーが有名になったのは、1960年代、所得倍増計画を行った当時の池田勇人首相が、「カレーでも食べながら」と、カレーミーティングを好み、週刊誌などがこぞって特集を組んでから。


今でも、1階の「ザ・カフェ」で、ビーフ、ポーク、シュリンプの3種類のカレーが食べられます。


小麦粉でとろとろのカレー、久しぶりに楽しみました。

幼いころ好んで食べた、出前のおそば屋さんのカレーライスを思い出します。

私はビーフカレーを頼みましたが、お肉がごろんごろん。

パイナップルの薬味をたっぷり添えていただきました。

 

さて、夜は、舌がしびれる刺激を求めて四川料理の重慶飯店本店へ。

お料理はこんな感じです。

 

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やはり、ここは麻婆豆腐がおすすめです。


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最初はビールにしましたが、せっかくなので、中国ワインを。


09090313.jpg長城葡萄有限公司が万里の長城の麓、河北省沙城地区で造る「長城ワイン」の赤と白です。

 

エチケットは、もちろん万里の長城です。

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白は、龍眼種(ドランゴンアイ)を使った爽やかな酸味の辛口。

赤はカベルネソーヴィニヨンとメルロのブレンドだそうですが、冷やし過ぎでよくわかりませんでした。

少なくとも白は、10年前に現地で飲んだときよりもずっと洗練された味わいになっていましたが。


ですけれど、舌がしびれる山椒の辛さとワインとの相性を探るのはなかなか難しいです。

本格四川料理に合うワイン、見つけた方いらっしゃいましたら、ぜひアドバイスお願いします。
 

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永峰好美のワインのある生活

<Profile> 永峰 好美 日本ソムリエ協会認定シニアワインエキスパート。プランタン銀座常務取締役を経て、読売新聞編集委員。『ソムリエ』誌で、「ワインビジネスを支える淑女たち」好評連載中。近著に『スペインワイン』(早川書房)