7月のある週末、仙台に出掛けました。
私、小学生のときからの年季の入ったジュリーのファンでして、時間の許す限り、地方のコンサートツアーもチェックします。
というわけで、久しぶりの仙台だったので、海を独り占めできる空間が気に入っている松島佐勘「松庵」に。
松林の奥にある、素敵な庵なんです。
ワインは持ち込みました。
2004 ムルソー・デュ・シャトー (ドメーヌ・デュ・シャトー・ド・ムルソー )
私に白ワインのおいしさを教えてくれたのが、フランス・ブルゴーニュのムルソーでした。
これ、生産者の名前もワインの名前も、なんだかややこしいのですけれど、ムルソーの村名ワイン。
ボトルの腹回りが"メタボ"気味で、持ち運ぶとき1本用のワインバッグにうまく収まらないのがたまに傷。
ではありますが、いや、そんなことはどうでもいい、と言いたくなるほど、わかりやすく、おいしいムルソーなんです。
穏やかな果実の香り、焦げたナッツの風味、ほんのり樽のニュアンス。
どれも私のムルソーのイメージを裏切りません!
シャトー・ド・ムルソーは、14世紀に設立され、1970年代、現在の所有者、ボーヌの大手ネゴシアン、パトリアルシュ社のアンドレ・ボワゾー氏が伯爵家から買い取りました。
ムルソーの8.9ヘクタールの畑のほか、コート・ド・ボーヌにも22ヘクタール畑を所有しており、ムルソー以外のお手ごろブルゴーニュも造っているんですね。
夜の献立は・・・
箸染=初夏の誘い(豚肉のタマネギ巻、ホタテ&ズッキーニのゴボウのせ、地元アナゴの梅肉ソース)
吸椀=松島の水面に映るおぼろ月(ジュンサイとミョウガがアクセント)
しのぎ=相生の宮城野米と伊達の牛
造り=待ち侘びて 一年過ぎて海の栗(海の栗とは、三陸産ムラサキウニ。旬のヒラメは黄身じょうゆと梅じょうゆで)
焼物=島陰で塩に隠れて片思い(塩釜の黒アワビ。ユバのズンダ和えと流行のコリンキーを添えて)
口直し=赤い茄子 誰もが頷く味香り(大好きなトマトがダイコンおろしと一緒に)
温物=睦まやか 醍醐に浸る夏野菜(豆乳と生乳のブレンド醍醐に、加茂ナスや南京しんじょが夏を演出)
食事=お好み釜炊き御飯(油揚げと新ショウガの炊き込みご飯)
椀=松庵特製「奇跡の味噌」仕立て(極上みそと揚げ麩の組み合わせ)
甘味=無花果(赤ワイン煮でした)
さて、翌日のランチは、一度は予約したいと狙っていた、塩釜の「千松しま」へ。
「食べログ」という飲食店の口コミ評価サイトで、和食部門の全国一位にランクされたこともある店です。
こちらの情報は、読売オンラインで連載中の「GINZA通信」に掲載しています(2ページ目でお料理を紹介しています!)ので、興味のある方はぜひチェックしてください!!
ところで、今回ご紹介したワインは村名のムルソーで、買ったときは確か6千円台だったと思うのですが・・・。
いま、同じドメーヌでプランタン銀座に在庫があるのは、1級畑の「2001ムルソー プルミエ・クリュ」。
1級畑の中でも、シャルムとペリエールというとってもゴージャスな組み合わせのブドウで造られているので、おそらく、さらに美味しさパワーアップ! でしょう。1万1130円。