2009.06.11

ワインも主役の映画「サイドウェイズ」のメディア・レセプション

1週間ほどのご無沙汰です。

実は、イタリアを駆け足で縦断していました。

ワインのお話、たっぷり連載していきますので、お楽しみに!

 

さて、帰国してすぐ、素敵なワインイベントに参加したので、今回はそちらの話題をご紹介します。

 

ワイン大好き、映画大好きの皆様であれば、覚えていますか?
2004年製作、第77回アカデミー賞最優秀脚色賞を受賞した映画「サイドウェイ」。

米カリフォルニア・サンタバーバラのワイナリーの美しい田園風景の中で繰り広げられる、おかしくて、それでいて何とも切ない人間模様・・・。映画の随所に出てくるワインのうんちくとそれぞれの人生とが重なり合い、そして1988年の「サッシカイア」なども登場して、印象深い映画でした。

 

そのハリウッド映画が日本人キャストでリメイク、新バージョンの「サイドウェイズ」となって今秋公開が予定されています。
舞台も、サンタバーバラから北上して、日本人にもおなじみのナパ・バレーに。

公式HPはこちら!

http://movies.foxjapan.com/sideways_jpn/?foxad_id=ggl_adwords_sideways_090512_0

 

6月9日にTOHOシネマズ六本木ヒルズで開かれたメディア・レセプションでは、映画試写会の前に、カリフォルニアワインを楽しむ機会が設けられていました。

ワインリストは次の通り。
1.ベリンジャー スパークリング・ホワイト・ジンファンデル
2.2007 ベリンジャー ファウンダース・エステート シャルドネ
3.2005 ベリンジャー ファウンダース・エステート カベルネソーヴィニヨン

 

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ベリンジャーといえば、1876年、フレデリック&ジェイコブのベリンジャー兄弟によって設立された老舗ワイナリー。

米国で禁酒法が制定された1918年、ミサ用ワインの生産を許されたため閉鎖されることもなく、ナパ最古のワイナリーになりました。

 

70年代に伝説的ワインマスター、マイロン・ナイチンゲールが加わることにより、醸造の技術革新が進み、90年代には、「プライベート・リザーヴ」のカベルネとシャルドネが、ワイン・スペクテーター誌の「ワイン・オブ・ザ・イヤー」を受賞しています。

 

私は、サンフランシスコの対岸にあるバークレーに住んでいたころ、「ナパ・バレー」シリーズのシャルドネの濃厚な樽の香りに魅せられて、愛飲しておりました。

 

今回いただいたのは、創業者のベリンジャー兄弟に敬意を表した「ファウンダース・エステート」シリーズ。

伝統的な醸造技術を用い、同社のハウス・スタイルを最もよく表しているワインだそうです。

 

シャルドネは、リンゴや洋ナシの香り、トロピカルフルーツやスパイスの味わい、樽香もほどよくきいていて、バランスのいい白ワインでした。
カベルネソーヴィニヨンは、ブラックベリーやシナモンの香り、滑らかなタンニンを感じさせ、舌の上でころがして余韻が楽しめました。

 

カリフォルニアといえば、忘れられない品種は、ジンファンデル。個性の強い濃厚な造りの最近の赤、私は結構好きです。

 

ホワイトジンファンデルは、やや甘口で軽やかな飲み口がアメリカ人好みのブラッシュワイン。どちらかといえば、ジュースっぽいのですが、メキシコ料理や中華なんかには、合いますよね。

これがスパークリングになると、さわやかな泡立ち、イチゴジャムのような甘み、柑橘系の酸味も加わり、なかなかおいしい!

淡いピンク色・・・スパークリングになると、さらに輝いていました。

 

 

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ワインに合わせたフィンガーフードもとっても美味で、あっという間にお皿から消えていました。

 

映画の公開が待ち遠しい!!

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永峰好美のワインのある生活

<Profile> 永峰 好美 日本ソムリエ協会認定シニアワインエキスパート。プランタン銀座常務取締役を経て、読売新聞編集委員。『ソムリエ』誌で、「ワインビジネスを支える淑女たち」好評連載中。近著に『スペインワイン』(早川書房)